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韓国車:体感燃費、メーカーの表示と大きな差

モーニング、マティズなどの小型車は61-69%水準

実際の生産年度と年式に24カ月の違いも

 起亜自のモーニングやGM大宇のマティズなど小型車の実際の燃費(燃料1リットルで走れる距離)は、自動車メーカーが表示している燃費を大きく下回っているという調査結果が出た。また、乗用車の生産年度と年式に最大で24カ月の差があることも判明した。

 消費者団体の「消費者市民の会」(以下、消市会)は7日、公正取引委員会から依頼を受けた自動車燃費調査の結果を発表した。消市会は今年4月から8月まで、韓国製と外国製の自動車66台を対象として燃費テストを実施し、自動車メーカーが表示している燃費と体感燃費を比較した。体感燃費とは消費者が乗用車を直接運転し測定した燃費のことで、66人の消費者が作成した道路運行日誌を基に走行距離と給油量を計算・算出している。

 消市会による調査の結果、自動車66台のうち51台(77.3%)で体感燃費が表示燃費を10%以上下回った。特に軽自動車は、今回調査対象とされた5台すべてで体感燃費が表示燃費を下回り、小型車も調査対象20台中16台で同様の結果が出た。起亜自のモーニング(2004年、排気量999cc)の場合、表示燃費は1リットル当たり15.5キロだが、ドライバーが運転したときの体感燃費は9.38キロだった。体感燃費が表示燃費の61%にとどまったわけだ。燃費をエネルギー効率等級(1級から5級まで)で換算すると、表示燃費は最上級の1級なのに対し、体感燃費は下位の4級となった。GM大宇のマティズ0.8S AT(08年、796cc)の場合も、体感燃費(1リットル当たり11.48キロ)は表示燃費(同16.6キロ)の69%という水準だった。

 消市会は、同ブランドの車でも年式や排気量によって体感燃費が異なると分析した。例えば現代自のEFソナタGOLDの場合、00年型(排気量1997cc)の体感燃費は7.4キロで、表示燃費(12.3キロ)に対し60%の水準にすぎないが、01年型(排気量1997cc)は体感燃費(12.48キロ)と表示燃費(12.3キロ)が同等だった。

 消市会は「エアコンを常時使用したり、主に市内を走行したりする車の場合、高速道路や国道を一定の速度で走る車に比べ、燃費は良くなかった。年間の走行距離が平均1万5000-2万キロ程度の車は燃費が良く、車の“走り慣れ”も燃費に影響を及ぼすことが判明した」と発表した。

 また消市会は、今回のテストに使用した現代自のエクウス(3778cc)の場合、登録日は09年4月だが、年式は10年と記録されていたことを明らかにした。現行の国土海洋部の規定は、乗用車のモデル年度について、「24カ月以内に生産された自動車のモデルを区別するため使用される年度」と定義している。

 消市会は「乗用車の年式と実際の製造年度に、最大で24カ月もの違いが出ている。法改正が必要だ」と指摘した。

チョン・へジョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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