衆院選宮崎1区での敗北を招いたとして、前国土交通相・中山成彬氏の除名処分を12日決めた自民党宮崎県連。中山氏らの処分を決めた党紀委員会に続いて開かれた総務・支部長合同会議では怒りの声は収まらず、矛先は公認調整を放棄した党本部や中山氏が所属する最大派閥・町村派の最高幹部にも及んだ。
衆院選総括のため開かれた合同会議では、中山氏の「除名処分」が発表されると、約80人の出席者から大きな拍手が起きき、今後、中山氏が自民党を名乗って出馬することを県連として認めないことを確認した。
その上で、「中山氏を応援した森喜朗元首相や町村信孝前官房長官の除名も党本部に求めるべきだ」との声が上がった。さらには県連による上杉光弘氏の公認申請を事実上無視した党本部への強い反発から、「(28日投票の)党総裁選での党員投票をボイコットしよう」という過激な発言も飛び出していた。
衆院選で自民は宮崎2、3区は公認候補が当選したが、1区は中山、上杉両氏がともに立候補する分裂選挙となり、共倒れ。現行制度(小選挙区比例代表並立制)で守り続けてきた自民の議席を失った。
=2009/09/13付 西日本新聞朝刊=