民主・渡辺義彦氏「破産手続中に当選」辞意せず
◆ 衆院選で比例近畿ブロックから立候補 ◆
衆院選で民主党の比例近畿ブロックから立候補し、初当選した渡辺義彦氏(53)が、破産手続き中に出馬していたことが12日、分かった。同党の新人議員では当選後、映画でのヌード披露など派手な過去が次々に明らかになった田中美絵子氏(33)が注目の的。“ヌード議員”に続く“破産議員”の登場で、候補者に対する事前チェックの甘さを問う声も厳しくなりそうだ。
◆ 債務は計1億4000万円で、破産手続きを決断 ◆
この日午後、大阪市内で会見した渡辺氏は冒頭で「このたびはお騒がせして申し訳ありません」と頭を下げて謝罪し、その後に経緯を説明した。
最初は2006年に亡くなった父親の債務を相続。同年末から返済が苦しくなり弁護士に相談、指導を受けていたが、07年4月に心臓病で入院。結果的に命は助かったが仕事ができなくなった。
また、同月に知人の会社の連帯保証人になっていた数千万円が加わり、自らのつくった借金も含め債務は計1億4000万円に。これで「とどめをさされた」ため破産手続きを決断した。ことし3月に大阪地裁に破産手続きを申請。6月4日と今月10日の2回にわたって債権者集会を開き、週明けにも完了見込みという。
一方、民主党本部から出馬を打診されたのは先月13日で、弁護士や管財人には自分に被選挙権があるかどうかを確認。また、民主党関係者ではないが「国会議員にも一般論として出馬が可能かを聞いた」といい、出られるということで自ら出馬を決めたという。
党側に伝えなかった理由について、不利になるため隠す意図があったのでは?と記者から問われると「後援者とかには伝えていた。すべてを話すとマイナス材料になると思った。隠すというより、あえて自分から伝えなくてもいいと判断した」と苦しい弁明。だが、名簿に載らないと思ったのでは?と追及されると「そうかもしれません」と衆院選での名簿登載や順位への悪影響を懸念したことを示唆した。
それでも、議員辞職の可能性については「民意で選ばれた中で辞職するよりも、自らの経験を社会のお役に立てたい」と否定。党本部からの連絡はまだないが「会見後にはあると思う。指示には従います」と話した。
大阪府選挙管理委員会によると、国会議員が破産手続きを進めていても被選挙権や政治活動が制限されることはない。
渡辺氏は過去参院選に2度立候補し、落選。今回の衆院選では民主党の比例近畿ブロックで名簿順位48位で立候補し、当選。衆院議員の秘書などを務めたことがある。
[ 2009年9月13日付 ]
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