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イケシオ コンビ結成半年で初優勝

 第3ゲーム、優勝を目前にガッツポーズする池田、潮田ペア=千葉県体育館
 第3ゲーム、優勝を目前にガッツポーズする池田、潮田ペア=千葉県体育館

 「バドミントン全日本社会人選手権・最終日」(11日、千葉県体育館)

 混合ダブルスの池田信太郎(28)=日本ユニシス、潮田玲子(25)=三洋電機=の“イケシオ”ペアが激戦を制して初タイトルを獲得した。準決勝で小宮山元(26)、浅原さゆり(24)=ともに日本ユニシス=組にストレート勝ち。決勝はアジア選手権3位の平田典靖(25)=トナミ運輸、前田美順(23)=NEC SKY=組と対戦。相手のマッチポイントをしのいで逆転した。コンビ結成から半年での戴冠に、未来への手応えを口にした。

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 潮田が小躍りしながら何度も跳びはねた。池田はコートを力強くたたいた。そして、2人は抱き合った。スタンドが沸いた。歓喜の初タイトルの瞬間。「素直に、やったーっていう感じです」。シンプルな言葉で、潮田は思いを口にした。

 決勝戦。4月のアジア選手権(韓国・水原)3位の平田、前田組が立ちはだかった。1-1で迎えた勝負の第3ゲーム。最大4点差を追いつき、2回のマッチポイントをしのいでの逆転勝利。池田は「『絶対勝つぞ』と言い続けた」。潮田は「勝負どころで引かなかったから勝てた」。精神力で勝利をつかみ取った。

 結成半年。まだ発展途上だ。ミスを連発した前日の戦いぶりは日本代表・朴柱奉ヘッドコーチに酷評された。潮田は「まだ課題の方が多い。もっと練習して、もっと強くなりたい」と大会を振り返った。その中で、池田は「球に対するタッチの速さ、集中力。昨日とは全然違った」と確かな成長と収穫もあった。

 「優勝を目指します」。大会中、潮田は何度も宣言してきた。「(混合)ダブルスを始めたころ2人で相談した。まずは国内で勝たないと世界で通用しない。国内で優勝して、世界に挑戦しようって」。2人の誓いの言葉を明かした。

 次戦は国際大会のヨネックスオープン(22日開幕、東京体育館)。さらに欧州、アジア5カ国を回り、日本総合選手権(12月、都内)が今季の締めくくり。「国際大会は本戦で勝てない状況。1回戦を突破して、思い切ったプレーができれば。全日本総合は一番の目標。そこを目指してやっていきたい」(潮田)。自信と課題を得た初タイトルを胸に、次は国際大会初勝利を目指す。

(2009年9月11日)
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