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怒りの川崎F 鹿島との天王山“水差された”

<鹿島・川崎>雨の中、まさかの結末にぼうぜんとする川崎サポーター
<鹿島・川崎>雨の中、まさかの結末にぼうぜんとする川崎サポーター
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 【鹿島―川崎F】Jリーグの天王山が中止となった。12日にカシマスタジアムで開催された首位・鹿島と2位・川崎Fの直接対決は大雨によるピッチコンディション不良のため、後半29分に打ち切られた。試合の取り扱いは15日のJリーグ理事会で決定するが、残り16分で3―1とリードし勝利目前だった川崎F側は反発しており、Jリーグに要望書を提出する。 【J1結果

 雨のピッチで川崎Fイレブンが怒りを爆発させた。DF森が目を血走らせ怒鳴り散らせば、2得点の鄭大世は抗議の意思表示なのか座り込んで動かなかった。残り16分、3―1とリードの状況でピッチコンディション不良のため試合が中止。鄭大世は「納得できるわけない。ふざけるな!」と涙目で声を荒らげた。川島は「そのまま勝てたのに」と悔しがり、中村は「こういう形で幕を引かれるのはちょっと…」と険しい表情を浮かべた。

 前半途中から降りだした雨は後半から強くなった。ピッチには水たまりができてボールが転がりにくくなった。岡田正義主審(51)は後半29分に中断を宣言。一度再開しようとしたが、再び雨が降りだしたため、約30分後に岡田主審の意見を協議し、不破マッチコミッショナーが認める形で中止が決まった。

 不破マッチコミッショナーは「審判団4人がピッチコンディションが悪く選手が安全に試合をできないと判断した」と説明した。また午後9時をすぎて再開のめどが立っていなかったため、公共交通機関を利用する観客の帰宅にも配慮した。

 しかし過去に同じような状況で試合を続行した例は枚挙にいとまがないだけに「何でそういう判断になったのか。もっと激しい雨でもやったことはある」(関塚監督)「ピッチ不良で中止なんて聞いたことない」(川島)と川崎F側からは疑問の声が上がった。

 この試合を後半29分から再開するのか、再試合扱いとして前半開始から実施するのかなどを含め、15日のJリーグ理事会で決定する。いずれにしても川崎Fはリーグ戦、ACL、ナビスコ杯、天皇杯とすべてにタイトル獲得の可能性があり日程に余裕がない。試合を組む調整は困難を極める。

 川崎Fは週明けにもJリーグに要望書を提出する。福家GMは「要望書は徹底的に出す。その中には、この試合を有効にするということを盛り込む」と話した。再試合は実施せず、3―1のスコアのまま試合を成立させるよう求める意向だ。

 中止から1時間後、チームバスが出発する際はすっかり雨はやんでいた。誤審騒動続きのJリーグ。審判の判断によって白熱した優勝争いに水が差された。

 ▼Jリーグ規約第4章第3節第62条(試合の中止の決定)試合の中止は、主審が、マッチコミッショナーおよびホームクラブの実行委員と協議のうえ決定する。ただし、主審が到着する前にやむを得ない事情により試合を中止する場合は、マッチコミッショナーおよびホームクラブの実行委員が協議のうえ決定する。

 ▼同63条(不可抗力による開催不能または中止)公式試合が、悪天候、地震等の天災地変または公共交通機関の不通その他いずれのチームの責にも帰すべからざる事由により開催不能または中止となった場合には、原則として再試合を行う。

 ▼Jリーグ鬼武健二チェアマン (13日に)東京に戻るので、映像を見て確認したい。ただ、現場にいる方々(審判とマッチコミッショナー)の判断が一番正しいと思っているので、それを尊重したいと思っています。(この日はJ2熊本―鳥栖を視察)

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