把瑠都、相手が朝青でも「つれるよ」…秋場所１３日初日

　日本相撲協会は１１日、東京・両国国技館で秋場所の取組編成会議を開き、初日と２日目の取組を決定した。初日の注目は４場所ぶりの優勝を目指す横綱・朝青龍（２８）＝高砂＝に挑む小結・把瑠都（２４）＝尾上＝だ。この日、大田区池上の部屋での朝げいこ後、必殺のつり技で横綱戦の初白星を狙うと宣言。“エストニアのクレーン車”が上位陣を立て続けにつり上げて旋風を巻き起こす。

　把瑠都が朝青龍をつり上げると予告した。「横綱は（相撲が）速いから難しいけど、胸が合えばいける。つれるよ」と、横綱戦初白星へ自信をみせた。

　毎場所、クレーン車のように相手をつり上げる豪快な技で館内をどよめかせる。１９７センチ、１８４キロの巨体を生かした荒業を「胸が合えば誰でもつれる自信がある」と豪語。締め込みに相手の腰を乗せるイメージで「つりにいくときは体が自然に反応している」と明かした。

　２場所ぶりの三役復帰。エストニアのクレーン車の今場所のターゲットは上位陣だ。初日に当たる朝青龍、さらに「日馬富士と琴欧洲はつりやすい」。８月中旬、新型インフルエンザに感染したがウイルスはすでに撃退。９月に入りクーラーの温度を１６度に設定し、体を冷やし過ぎて再び風邪を引いたが、「体重も落ちてないし体調はいい」。秋の両国で規格外のクレーン車が暴れまくる。