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自民VS民主!控室バトル決着…フロア面積ほぼ逆転

明け渡しが決まった国会内の自民党控室
明け渡しが決まった国会内の自民党控室
Photo By 共同

 衆院は11日、国会内で各派協議会を開き、国会内の各党控室の割り当てについて2階正面側(皇居側)を民主党、3階正面側を自民党が使うことで合意した。民主党は控室の総入れ替えを要求し、自民党は「引っ越しのコストがかかる」と抵抗していたが、両者が妥協する形で決着。院内での“政権交代”も完了した。

 自民党は「幹事長室」などのある2階正面側の控室を55年の結党以来使用。皇居に面し日当たりも良く、まさに“与党の象徴”だった。だが、その伝統的な控室を手放すこととなり、同党の逢沢一郎衆院議員は「選挙の結果だからしょうがない」と唇をかんだ。

 議員が3倍近くに増えた民主党は当初、自民党に部屋の総入れ替えを要求。「今のままでは部屋が狭すぎて、代議士会が開けない」などと主張したが、自民党は「かなりの経費と時間がかかる。無駄を省くことを掲げる民主党がそれでいいのか」と難色を示し、議論は平行線をたどってきた。

 ただ、控室は議員数に応じて各会派に配分するのが慣例。政権交代で本会議場の両党の議席位置がこれまでとほぼ逆になるため、同様に控室も入れ替えないと、議場と控室間の廊下で両党議員が交錯する問題も浮上。民主党は自民党が要求に応じない場合、16日の特別国会召集後の議院運営委員会で衆院規則を改正し、強制的に移動させることも視野に入れていた。

 結局、自民党・大島理森国対委員長が10日に提示した案を民主党が受け入れる形で決着。総入れ替えはせず、自民党は3階正面側を守り、3階裏側の「自民党総裁室」も残った。ただ、2階に自民党の部屋はなくなり、メーンフロアからは撤退。控室の総面積2456平方メートルのうち、民主党に1416平方メートル、自民党に607平方メートルが割り当てられた。これまでは自民が1428平方メートル、民主が610平方メートルで、ほぼ逆転した形。

 一方、正副議長人事については、議長を第1会派の民主党、副議長を第2会派の自民党から選出することで合意。17の常任委員長ポストは民主党に15、懲罰、決算行政監視の2つを自民党に配分することになった。

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