新年あけましておめでとうございます。
今年度もよろしくお願い申し上げます。

昨年の後半より、激震のように世界と日本が揺れている。問題は山積しているが、どの問題ひとつをとってみても、対処療法ではもはや片付かないものばかりであり、大きな変革の時代が予感される。

だが、それにもかかわらず、いや、それゆえにこそ、私は原理主義を貫き通すつもりである。原理主義とは「読み・書き」という「基礎・基本」のつもりであるが、それにしっかりと支えられていない知性も学力もあてにできるものではないからだ。

10ヶ月遅れで作文王「トップレベル」学研が完成し、昨年末から全国の書店の棚に収められている。これで、作文王「プライマリー・スタンダード・トップレベル」という作文王・三部作が完成した。従来型の国語教育に一石を投じたつもりである。そして、これはあくまでも不確定な「未来を生きる子どもたち」のために作った類書のない学習参考書、お受験参考書のつもりではない。

文科省の唱える「論理的思考力」の延長線上にはバラグラフ・ライティングやリーディングがあるはずであり、それは決して「起承転結」ではないと思われる。この議論は、どちらが正しいかというものではなく、文章の書き方は、その種類と目的に応じてあればよい。だが、説明・説得のための実用文の書き方を学ぶときに、パラグラフ・ライティングの書き方は既に日本でも市民権を得ているものと認識している。これを欧米では小学生から学ばせるが、日本の国語教育では、いまだにきちんとした参考書すらない状態である。ある意味で苦心作である。

当教室では、ハイレベル・クラス=受験をしない小学六年生から無料配布して使用していく。

この本は、「納得の構造」東洋館出版社、の著者である渡辺雅子さんに、まずは、捧げたい。