転身宣言から４２３日…ベール脱ぐ“格闘家・石井”

大みそかの「戦極」ニューイヤーイベントでデビューすることが明らかになった石井慧 Photo By スポニチ

　プロ格闘家に転向した北京五輪柔道１００キロ超級金メダリスト・石井慧（２２＝国士舘大）が大みそかの「戦極」ニューイヤーイベントでデビューすることが１０日、明らかになった。戦極の大みそか開催は初めてで、会場は東京・有明コロシアムが有力だ。

　待ちに待ったデビュー戦がやっと決まった。戦極を主催するワールドビクトリーロード（ＷＶＲ）関係者は「戦極のニューイヤーイベントが決定している。来年１月に予定していたが、大みそかの可能性が高い。どちらにしても、石井もそこに出ることになると思う」と明かした。全国の注目を集める大みそかのリングは、まさに大物デビューにふさわしい舞台。会場について関係者は「なかなか使えないところ」と話したが、大みそかの格闘技イベント初開催となる有明コロシアム（１万人収容）が有力だ。

　昨年１１月３日のプロ格闘家宣言後、一度は米ＵＦＣ入りを目指した石井だったが、条件面で折り合わずに断念。海外修業しながら他団体と交渉を続け、今年１月４日に戦極のリングであいさつしたことで日本のリングへと気持ちが移った。６月に「戦極」参戦を発表し、その後はブラジルのアマゾンや米ラスベガスで修業。「いつでもＯＫ。早くリングで戦いたい」と今秋のデビューを希望したが、練習中に首を痛め、６月２５日に都内で頸椎（けいつい）ヘルニアのレーザー手術を受けた。その後のラスベガス修業で再び頸椎を痛め、１１月７日の「第十一陣」（両国国技館）でのデビューを回避。万全な状態でリングに上がることを優先して調整してきた。

　現在、石井は都内のジムで練習を積んでいるという。日本中を騒がせたプロ格闘家宣言から４２３日。０９年１２月３１日、再び日本中の注目を集め、石井がプロのリングでスタートを切る。

[ 2009年09月11日 12:00 ]