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印パ国境でパキスタンがロケット弾、インド側も反撃

2009年9月12日20時43分

 【ニューデリー=武石英史郎】PTI通信によると、インド北部パンジャブ州で11日深夜、国境線を挟んだパキスタン側からロケット弾3発が飛来し、爆発した。インド国境警備隊はパキスタン側に向け自動小銃で反撃したが、双方にけが人はなかった。

 着弾したのは国境の町ワガ近郊の農地で、国境線からインド側に約2キロ入った地点。インド側はパキスタン治安部隊に抗議したが、パキスタン側は砲撃を否定している。

 印パ両国がそれぞれ領有を主張しているカシミール地方では、停戦ラインを越えて侵入を試みるイスラム過激派に対し、インド側が発砲する事件が相次いでいるが、確定した国境線での越境砲撃は今年7月以来となる。

 3度の戦争をし、互いに核兵器を保有して向き合う両国の関係は、昨年11月にインド西部ムンバイでパキスタンの過激派が起こしたとされるテロを機に悪化。今年7月のエジプトでの首脳会談で、中断している包括対話の再開に向けた機運が高まり、今月の国連総会に合わせて外相会談を開くことで合意したばかりだった。

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