大阪市営バス26年連続赤字 黒字の地下鉄から53億円投入大阪市が9日発表した2008年度の公営・準公営企業決算で、バス事業は16億円の経常赤字、地下鉄事業は273億円の経常黒字となった。バスの赤字は26年連続、地下鉄の黒字は6年連続。 バス事業は本来なら収益に対する資金不足額の割合を示す「資金不足比率」が35%となり、自治体財政健全化法の基準(20%)を上回るが、市は地下鉄事業から53億円をバス事業に出資、6%に抑えて基準超過を回避した。 医師不足などで患者数が減少している市民病院事業も5億円近い経常赤字で、一般会計から計203億円を繰り入れ、資金不足比率を8・8%にとどめた。 一方、市中央卸売市場は、大規模整備が原因で資金繰りが悪化し、13億円の経常赤字。資金不足額は127億円、資金不足比率は198・7%に上り、基準を大幅超過した。市は経営健全化計画を策定し、市議会に諮った上で総務省に提出する。 【共同通信】
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