ベトナムの男女出生比率の不均衡、性風俗業の拡大にも=国連

2009年 09月 10日 17:03 JST
 

 [ハノイ 9日 ロイター] 国連人口基金(UNFPA)は、ベトナムではここ数年、新生児に占める男児の比率が非常に早いペースで上昇しており、将来的に性風俗業や人身売買の拡大につながる可能性があるとの報告を発表した。

 それによると、2008年のベトナムの男女出生比率は、女児100人に対し男児112.1人。2000年推計では100対106.2だったが、2006年以降は男児が1%ポイントずつ上昇しており、UNFPAは向こう3年以内に100対115の水準まで上昇する可能性があるとしている。

 また、この数字が100対105まで戻らない場合、2035年までには、成人男性が10%もしくはそれ以上「余る」状況が生まれるという。

 UNFPAは「女性の不足により、女性の間で若い年齢での結婚圧力が強まるとともに、性風俗業の需要が拡大する可能性や、人身売買ネットワークが不均衡に乗じて広がる恐れもある」と警告している。

 
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