展開中の風景 その1 前夜〜合戦初日(8月29日)の軌跡
ご無沙汰しております。
あまりに家に帰らないせいで、ヒゲボーボー・鼻毛ボーボーの山田です。※ちゃんと風呂には入ってます。
さて、実際にこの記事を書いていられるのは、僕が休みだからという理由なのです。
もう、今の今まで忙殺されてましたよ。
で、ですね。まだ終わっちゃいないですけど、結果としては大盛況です。僕としてはまさしく「嬉しい悲鳴」でした。
結構なものは売れてしまいましたが、玉数はいくらでもあります。
まだまだ、豊富にご用意していますので、めげずにご来店あれ。
「ねぇー平嶋さん!」
との問いかけに彼は首を縦には振らなかったそうな……
あと、ご紹介いただいている各blog様方へ。
しっかりと当方でも確認しております。応援ありがとうございます。
しかしながら、夏休みと挟んで学生の方たちは見に行ける余裕がないとのご意見拝聴しています。
次回やる予定があれば、できる限り夏休み中に執り行いたいとおもいますので、ご了承くださいませ。
さぁー、ということで、どのようにしてこのショーケースが出来たのか、グダグダと語っていくことにしましょう。
時を遡る事、先日の8月29日(金)深夜。
ディズニーショーケースからの入れ替えと共に始まった、声優ショーケースの展開。
真っ先に手をつけたのは、テレビとDVDプレーヤー・サインボールなどの、参考展示ブースから着手。ここは僕としては手を抜けなかったんです。
店の顔ともなる部分だし、強烈なるインパクトは必須でしたので、この限りある時間に、どのように高貴な品物であるかを見せる為に、
背の高い平嶋に、「あの、ショーケースの上にある延長コードにつないでもらえます?」と、アゴでパシッてたのが印象的です。
そんなこんなで、ここをつくるのに2時間を要し、大体のスタッフは帰宅。
平嶋も、最後の棚の陳列がもうすぐたどり着く。それが終わったら帰るとの事。
知るかボケぇーと一蹴し、あれじゃないこれじゃないと試行錯誤を繰り返す。
と、一人ぼっちになった僕は……
「これ、本当に間に合うのか(滝汗)」
という疑念に駆られる。
脳内では、アメリカのドラマ「24」のあの時計の音がエンドレスループで流れ続けている。
トゥ♪・どん・トゥ♪・どん……みたいな……
時刻は午前3時。
いい加減腹が減る。
遅すぎる夕食?いや夜食?いやいや深夜食を取りつつ。
俺の相棒がここに来てパワーを振るう。
そう、眠眠打破の強力版「強強打破」なのだ。
まさしく、手強いお仕事中。
でも399円はクソ高い。
午前4時半……あらかたショーケース内の陳列が落ち着く。
がしかぁーし。
この後にも、やることが腐るほどあるのだ。
それは、POP作り。
ショーケース上のやってますよー的な看板を作る為には、合計39枚のA4紙をラミネートしなければならない。
もうこれが地獄。
一応、完成したぜ!的なWEBに載せるトピックスの草稿を作成しつつ、平嶋のサイン色紙の解説を面白おかしく書きつつ、ラミラミ。
コンビニ弁当の効果が発揮し、強強打破の効果も僅か1時間半で切れる。
やめて!山田のライフはもうゼロよ!
よだれを垂らしながらPC前で突っ伏していると、携帯が動く。
メールだった。
タイトルは「鈍行生中継」
そこには友人が何時間かかけて書き上げた超絶にいらない「ムーライトながら」(夜行快速列車の名称)レポートだったのだ。
ムッとしながらも、起きれたことに感謝しつつ、作業再開。
眠気覚ましに外で脚立を使い、まだ数枚しか完成してないPOPを貼り付け。
この時点で時刻は朝5時。徹カラあがりの方々が、路地をチラホラと見かけながらの作業。なんだか恥かしい。
ここからは、眠気もあまり起きずに、時間との勝負。
必死に事務所でラミラミする。
そして午前九時半に完成して、WEBにできたぜっ!と「準備中の風景その7」をアップしてもらう。
※そんなことしてたら10時過ぎになったけど。
でもね。片付けしてたら10時半。
朝飯はあきらめて、シャワーを浴びる。
11時過ぎに今度は他のスタッフが出勤。
寝る暇もなく、開店準備に追われるのであった。
さて、そんなこんなで(8月29日土曜日)合戦初日。
天候もいい合戦日和(どんな日和やねん)に恵まれ、あとはお客さんの反応を待つばかり。
ほんとここまで好き勝手にやってきて、反応ゼロだったら、会社から締め出されてもおかしくないディレクションしてましたからね。ほんとヒヤヒヤしてました。
そしてオープンの12時。ついに販売開始。
瞬く間に買取処がコミケ並みのパンク状態に。
「ちょ、いつもより買取の人が多くね!」
そんな事態を尻目に、僕は6F(担当部署)でふっつうに作業してました。
あまりにも日常業務をほったらかしにし過ぎたので。
でも、相方の平嶋からプリプリと怒った口調で「売れてるから降りてきて」と言われて、1Fへ。
そしたら、ひーコラひーコラと平嶋があっちこっちで呼ばれたいるではありませんか。
外はどうなんだ?って思ったので外へ。
うわぁー見てる人がいる。
ちょうど僕と同世代の人たちが「すげぇー」とか言ってるんですよ。
キッズ的に言うと、わーい……みたいな。
感動に浸る余裕もなく。写真すらも撮る余裕がなく、お客様から「ショーケースでほしいものがあるんですが……」という声が。
そんなこんなで対応すること数十分。
ひと段落するときに、レジでお会計をしながら僕はこんなことをお客様に言った。
「年に1回程度のスパンでこういった声優系のショーケースを展開してるので、バカなショーケースですけど次回も是非来てください。」
という言葉をかけた。すると、お客様から。
「僕も待ち望んでいた企画でした。欲しい物も手に入りましたし、感謝しています。次回もまた来るとおもいます。ありがとうございました。」
俺も温めて温めた企画を、いつもとは違う視点で盛大にやってみたかった。
そのお客様もこの企画をいつかいつかと待ちわびていた……
それが通じた瞬間。僕は初めて思った。
ああ、やってよかったな……って。
それはもう売り上げとか関係なしに、報われた気がしたんです。
正直一人だったら泣きたかった。自分はどうしようもないくらいの弱虫だから。
でも今は営業中。
不自然極まりないので、そのお客様には笑顔で「あ、ありがとうございます!」と精一杯の感謝の気持ちを込めて、送り出しました。
山田の顔が歪んでいたことは言うまでもない。
もう、この企画のコンセプト自体が『お客様VS山田&平嶋』なのに融和してどうすんねん。
とツッコミをいれたくなりますが、こまけぇこたぁいいんだよ!!
さて、売れたのはいいけど、そうするとスペースに空きが出るのは必然。ということで、それを埋める作業に入る。
これまた難航。
ショーケース内の商品をお求めのお客様は落ち着いたといっても、途中途中で来る。
しかも買取処と隣接しているので、買取をお持ち込みになられたお客様をご誘導せねばならない。
結果。殆ど日常業務が出来ず。
初日が終了。
閉店後も、ボエーとする暇もなく、商品を埋めていました。
ホントに初日はたくさんのお客様に来ていただきました。
この場を借りてお礼をさせてください。
本当に。ありがとうございます。
残り3日もない催しですが、まだまだ頑張りますので、ご来店お待ちしております。
(担当 ヤマダ)