広島県教委は11日、保護者を対象にした携帯電話についてのアンケート結果をまとめた。高校生に持たせている保護者が9割に上った一方、中学生は3割にとどまった。高校進学が携帯電話を所持するきっかけになっている実態が浮かんだ。
県教委が8月10〜23日の間、小学生から高校生の子どもがいる保護者を対象に実施。709人から回答を得た。高校生の保護者では、90・8%が子どもに携帯電話を持たせていた。中学生は30・9%▽小学5、6年は20・0%▽小学3、4年は9・0%▽小学1、2年は0%―となっている。
携帯電話を持たせた理由の1位は「子どもといつでも連絡できる」(34・6%)だった。「子どもの居場所を確認できる」(17・0%)、「子どもが強く希望する」(16・4%)と続く。
この日、県教委は学校関係者から意見を聞く懇談会を県庁で開き、アンケート結果を示した。保護者代表が「社会や大学では携帯電話は必需品。排除する時代ではない」との認識を示したのに対し、学識経験者は「勉強に必要のないものは学校に持ちこまないのが原則」と指摘した。
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