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H2B初号機 打ち上げ成功、無人輸送機 軌道に

HTVを載せて打ち上げられたH2B初号機(11日午前2時1分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで)=大原一郎撮影

 国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を届ける無人輸送機「HTV」を積んだ国産の新型ロケット「H2B」初号機が11日午前2時1分、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられた。食料や衣服、大型実験装置などを積み込んだHTVは打ち上げから約15分後に予定通り切り離され、軌道への投入が成功した。18日にISSとドッキングする。

 宇宙航空研究開発機構と三菱重工業が共同開発したH2Bは、全長56メートル、直径5・2メートル。従来のH2Aより一回り大きく、主エンジンはH2Aのエンジン2基を組み合わせ、発射能力を1・4倍にした。

 HTVは高さ9・8メートル、直径4・4メートルの円筒形。11月上旬にISSから離れ、大気圏に再突入して燃え尽きる。

 同機構は来年以降も2015年まで、HTVを毎年1機ずつH2Bで打ち上げる予定。現在、ISSへの輸送はスペースシャトル(米)やプログレス(露)などが行っている。スペースシャトルが退役する来年以降、HTVは大型装置を運搬できる唯一の輸送機になる見通し。

 ◆桜島に光跡

 桜島の後方に見えたH2B1号機の光跡。種子島方向(右手)から打ち上がった光の赤い部分は固体ロケットブースターの燃焼時間(約2分)を示し、後半の白い部分は燃焼する主エンジンの光と見られる。ロケットは弧を描いているように見えるが、実際は上昇し続けて左端地点での高度は約200キロに達している(11日午前2時1分から7分間露光、鹿児島市吉野町で)=中山浩次撮影

2009年9月11日  読売新聞)
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