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HTV初号機/H2Bロケット、明日深夜打ち上げ

H2B Rocket
Image credit: sorae.jp/JAXA

宇宙航空研究開発機構は9月9日、種子島宇宙センターで「打ち上げ前ブリーフィング(Y-1)」を行い、H-IIBロケット試験機による宇宙ステーション補給機(HTV)技術実証機(初号機)の打ち上げ日時について、2009年9月11日2時1分46秒に設定したことを発表した。

ブリーフィング(記者会見)には、虎野吉彦HTVプロジェクト・マネージャー、中村富久H-IIBプロジェクト・マネージャー、西田隆JAXA企画管理主任が出席し、H-IIBロケットとHTVの説明を行い、「発射整備作業は予定通りに進んでいる」と述べた。

ただ、種子島の天候について、西田氏は「台風が去って、西高東低の気圧配置となっており、前線ができやすい状況となっている。9月11日の天候は曇りベースで小雨が降る可能性もあるが、特に9月10日18時から9月11日0時まで、天気が変りやすく、雨が降りやすい状態となっている。現段階では、予定通り9月11日の打ち上げを目指すが、本日の夕方にもう一度天候判断を実施する」と述べた。

なお、HTV初号機を載せたH-IIBロケットの打ち上げは現在、2009年9月11日2時1分46秒に予定されており、打ち上げ延期の情報がなければ、sorae.jpは明日夜、9月11日0時頃(9月10日24時頃)から、sorae.jp(http://www.sorae.jp/)及びtwitter公式アカウント(http://twitter.com/sorae_jp)を用いて、JAXA東京事務所プレゼンテーションルームからリアルタイムで中継する予定。

HTVは日本が開発している国際宇宙ステーション(ISS)への輸送を行う無人補給船である。積載能力は最大6トン。有人打ち上げはできないものの、国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングした後、宇宙飛行士が中に入って作業することができ、使用後はロシアのプログレス補給船や、ESAの欧州補給機(ATV)と同じように大気圏に再突入し破棄される。

また、プログレスとATVは船内用物資しか輸送できないのに対し、HTVは船内用と船外用の両方を輸送できる特長を持っている。

一方、H-IIBロケットはJAXAが開発している大型ロケットで、H-IIAロケットの能力向上型である。第1段の直径を4mから5.2mに拡大して、LE-7Aを2基、固体燃料ロケットブースター(SRB-A)を4本搭載し、静止トランスファ軌道(GTO)への打ち上げ能力は約8000kgである。

■JAXA|HTV/H-IIB特設サイト
http://www.jaxa.jp/countdown/h2bf1/index_j.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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