夏の終わりのサマーウォーズ(ネタバレ有かも)
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1 :
たけくま ★
2009/09/11(金) 13:35:49
ID:???
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http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-5e10.html
夏休みが終わる直前になって話題の「サマーウォーズ」みましたが、どうも釈然としない作品でした。作画も演出も最高なんですが……。
違和感の正体を自分なりに考えましたが、脚本の話になるので、
ネタバレが避けられません。皆さんのご意見もお聞きしたいん
ですが、ネタバレも含まれると思うので、このスレを読む人は
ご注意ください。
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2 :
名無しさん
2009/09/11(金) 13:43:37
ID:rVgekl5o
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半端な科学知識で叩くと学会系のみっともない論評は
避けてください。
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3 :
名無しさん
2009/09/11(金) 14:12:39
ID:E8qTyvoQ
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>>2
信者は予防線はるのに必死ですなあ
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4 :
名無しさん
2009/09/11(金) 14:23:54
ID:d/uUegCA
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個人的な感想としては、表現したい事は高いレベルで実現されているものの、肝心要の"やりたいこと"に今更感が付きまとっている、というか…
題材にもストーリーにも目新しさは無いなあ、という印象です。
そして一番の問題点はヒロインに魅力が無いこと。
サブキャラクター達は武将の家系というバックグラウンドもあいまって生き生きとしているだけに、その点がとても引っかかりました。
たけくまさんがどんな感想を持たれたのか気になるところです。
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5 :
名無しさん
2009/09/11(金) 16:04:26
ID:40PS+lEE
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サマーウォーズは見ていません。
(いずれテレビでやるのは間違いないので、そのとき見ようと思っています。)
なので、サマーウォーズに関しては今の時点では何も言えないのですが、
前作の「時をかける少女」を見たときに、たけくまさんが今回感じたのと同じような
「全くもって釈然としない」感覚を、私自身も持ちました。
なので、同じような問題がたぶんあるんだろうなあ・・・などと推測しております。
細田版「時をかける少女」を見た時に思った「釈然としない感じ」も、
やはり『脚本とそれ以前のコンセプトの部分』という気がしましたので。
(原作をそのままなぞった話ではなかったという意味では
細田守オリジナルの「時をかける少女」だったことは確かですし。)
「時をかける少女」は、当時いろんなところで大絶賛されてましたけど、
何というか、肝心要の部分で(設定を含めたストーリーと物語の根幹の部分)
「なにそれ?おかしくない?」って思っちゃったんですよねえ・・・。
ネタバレになるんで詳しいことは書きませんが、
当時、自分が思ったことと同じ疑問を他の多くの方々も思ったようで
(ネットで感想拾ったりすると書いてある)
「やっぱり私以外の人もそう思うか・・・全く変だよなあ・・・」と、
大いなる「釈然としない」気分を共有したのを、昨日のことのように思い出します。(笑)
なので「サマーウォーズ」に釈然としない部分があるという
感想を知っても驚きません。「やっぱりね」という感じです。
独特のセンスとか、演出とかは他の追随を許さない良さがある
監督さんなんですが、いかんせん惜しいなあと思わざるを得ません。
なので今回は劇場には足を運びませんでしたが、
地上波TVで放映したら、とりあえず見てみようとは思っていますが。
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6 :
名無しさん
2009/09/11(金) 16:34:34
ID:GGeweSMQ
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前半のおばあちゃんの活躍が魅力的なので、後半の電脳戦の魅力が劣る。
あの映画で何が一番面白かったかと言うと、おばあちゃん始め、親戚達のとんでもないコネパワーが、次々に明かされるところで、現実世界で、大掛かりな結果として現れるのが楽しいのだ。
電脳世界の騒動が世界の危機を起こしても、主な舞台である田舎の親戚達の面前に危機が現れるのは最後の最後で、登場人物達への影響が間接的なものに終始するのが残念。その辺のギャップは意図的なものだろうが、感情移入は妨げられる。
電脳世界のパワーもコネに由来すると思うのだが、電脳側の登場人物がそもそも限定されていて、クライマックスで匿名の集団の善意が主人公達を助けるくだりが唐突に思える。
解決策としては、親戚一同を電脳世界に配置して、「あのアバター、あんたか!」をやると言うのがあるが、一番良いのは、おばあちゃんをコンピューターおばあちゃんに設定しておいて、最後まで大将として活躍させる事だろう。なんせ退場が早くてもったいなかった。
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7 :
名無しさん
2009/09/11(金) 17:32:54
ID:PASFhuwg
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サマーウォーズなのに、汗や草や土の匂いがしねえ。
スタッフは「太陽にほえろ」や「うしおととら」とか研究しろ。
梶原一騎の漫画でもいい。
あとはCGを永久追放。CGは、血肉や季節感を出すって点で、
なにをやってもセルに勝つのは不可能だと悟った。
テレビアニメならまだしも、映画でアニメやるならセルに還れ。
なにわともあれ昭和の劇に還れ。笠原和夫と橋本忍の脚本に目を通せ。
すべてはそれからだ。
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8 :
たけくま ★
2009/09/11(金) 18:15:33
ID:???
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狙いは面白いんですが、設定を生かし切れなかったというか。
電脳世界と、現実のアナクロな田舎の大家族の日常との兼ね合いが、
シナリオとしてうまくかみ合わなかったというか。
面白くなるはずの設定が、何かの問題で生かし切れなくて、
作画の良さと演出力(大家族の日常は、すごく面白く描けていた
と思う)で押し切ってしまった感じ。
細田守監督の演出力はたいしたものだと思いました。
うーん。すいません、もう少し考えさせてください。
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9 :
情苦
2009/09/11(金) 18:19:58
ID:ChtsdplA
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ぼくらのウォーゲームは好きなんですけどね。
TVシリーズとかだったら描き切れたのかな、と思います。
もしかしたら町山智浩の評が参考になるやもしれません
http://podcast.tbsradio.jp/utamaru/files/20090905_satlab_2.mp3
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10 :
名無しさん
2009/09/11(金) 18:23:58
ID:2lynbE+w
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.
http://sakurachan.moe.hm/up/src/up9602.avi.html
http://bbs.avi.jp/bbs_th.php?kid=456153&tid=9933&mode=&br=pc&s=
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11 :
名無しさん
2009/09/11(金) 19:15:51
ID:V0uIgHjg
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情苦さん
町山氏の指摘の中では、やはりヒロインの弱さ、
背景が説明されて無い、というあたりが頷けます。
主人公の能力については説明があるんだけど、
ヒロインの力の説明は唐突に思えます。
キングカズマとヒロインを同一にしとけば良かったんじゃないかと、、、。
どうもクライマックスとキーマンが分散したきらいがありまして。
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12 :
名無しさん
2009/09/11(金) 19:22:11
ID:+EERJ3A2
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時かけではあんなに貞本キャラが再現度高かったのに、
今回はジブリ亜流 びしょうじょを苦行の果てにひねりだした
貞本はんひねり損
ネット内戦争は難しいんですよね。グリッドマン・アヴァロン・
未消化感が常につきまとう、「電脳世界とは何か」を捉え切れてない。
サイバーの傑作は結局SFC「シャドウラン」のみなのかもなーと。
でも○○がディスプレイの情報どおりにほんとに墜ちてくるところは
「東京上空」みたくてけっこう好きです。
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13 :
名無しさん
2009/09/11(金) 19:34:03
ID:+EERJ3A2
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クライマックスはメソッドの一ですよね・まだ終わらない!・また来る!・まだ来る!
をれはなんだかんだでトリを主人公がさらったところも好感だったんす。
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14 :
名無しさん
2009/09/11(金) 19:49:55
ID:+EERJ3A2
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性格によく見合ったぜんぜんうまくない弱々しい演説のていを成してない正論。
看過されるかと思いきや男性陣のハートには火がついてる、そして「家」が
動き出す。「いつも負けっぱなしの」が利いてますよね。難は
眞田家ってことは豊臣方であってすなわちエロ猿・それが侘助にも
つながっているような。ほんとに好いた相手よりも家柄で決まる
結婚相手とそのありきたりのおとしまえ・ただ
それを言い募るのは酷だなと。侘助とヒロインが媾合済みみたいな
「リアル(原義・血、血族」はこの際要らんのですよ。そうでない
今日のほうがやさしいでそ。
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15 :
名無しさん
2009/09/11(金) 20:04:48
ID:V/Si9je2
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ぼくは十分楽しんだのですが、釈然としないという感想もよくわかります。
世界の危機と一族の弔い合戦を同次元、あるいは後者をより重い問題として描いているのは、
たとえば韓国映画「グエムル」も同様なんですけど、グエムルの方はなぜこの一大事に軍(駐留米軍)
が動いてくれないのかということを皮肉を込めたギャグで描いていたので腑に落ちるのですが
サマーウォーズにはそれがない。グエムルがせいぜい韓国の一地方の事件であるのに対し、
こちらは世界規模の未曾有の大災害だというのに。
いや描かれてはいないけれども栄さんの檄で日本政府が本気を出して混乱と災害は最小限で防がれたよ
海の外は知らんけどね。なんていうのはやっぱりちょっと無理があります。
その辺も含めて、結局OZがどの程度現実社会に食い込んでいるのか、
つまりOZとはなんなのかというのが、いまいちわからない。
これはあくまで「弔い合戦」なのですから、ヒロインの勝利は「血のなせるわざ」と考えると
納得できるんですけど、逆に血族でないのに弔い合戦に参戦した健二が勝った理由が納得いきません。
健二は天才だから、ではすこし弱いと思います。
まあともかく健二は勝ち、最終的に一族に迎え入れられるような終わり方をするわけですが、
それならばもう一人の異端者である侘助さんは追放される(一族から追われるのではなく
たとえばどこかの軍に捕縛されるなどのかたちで)というようなメリハリをつけた方がよかった
と思います。あれでめでたしめでたしというのはノー天気すぎると思いました。
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16 :
名無しさん
2009/09/11(金) 20:36:00
ID:V0uIgHjg
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映画の舞台が、「田舎の旧家」>「OZ」>「その他の現実世界」
に分かれてて、描く分量が5>3>2ぐらい。
尚且つ、田舎の旧家とその他の現実世界が間接的にしか繋がってない。
(TVや電話が間に入るのです)
だからOZと現実世界の対比とか、OZが現実世界に及ぼす影響がわかり辛い。
映画の尺では、難しい内容だったんではないかしら。
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17 :
長谷邦夫
2009/09/11(金) 20:42:00
ID:hFE8fteo
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ぼくはガッカリしたんですね。
大家族と世界の危機というコジツケ〜それほどじゃない。
なんかズレてますよね。
あと、貞本キャラですか。
う〜ん、これも、ちょい魅力が無かった。
大風呂敷に耐える「絵」じゃない。
退屈したあたりで、後半<演出力>で、
なんとか「見せていた」点はサスガ…という感じでした。
「マヴォ」2号の方が見たい(笑)のですが…たけくまサン!
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18 :
たけくま ★
2009/09/11(金) 20:51:23
ID:???
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>長谷先生
ありゃ、まだ届いてませんでしたか、マヴォ。
もう一度発送します。しばらくお待ちください。
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19 :
名無しさん
2009/09/11(金) 21:06:37
ID:tXHrLcmo
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細田アニメってものすごくクレバーなんだけど
なんかこう、情念でおらおらおら〜って感じが薄いの。
時かけだと、あのおばさんやケン・ソゴルの末裔青年が何やらいわく因縁をぽろっと語りますよね。
具体的な情報はほとんどなくて、観客が自分自身の半生を投影して
補う仕組みになっているから
誰でも共感できるし、そしてそこには何もない。
あずまきよひこが絶賛していたのもうなずける。
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20 :
長谷邦夫
2009/09/11(金) 22:42:59
ID:hFE8fteo
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ありゃ?
一度発送済みでしたか!?
ヘンですね。住所〜宝石台になってましたでしょうか?
お忙しいのに2度手間は申し訳ないです。
いままで、郵便&卓球便事故は体験しておりませんが…。
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21 :
名無しさん
2009/09/11(金) 23:13:36
ID:1WsFU5Uo
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ユニクロは服がビビらずに買えていいですよね
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22 :
氷で冷やします
2009/09/11(金) 23:39:52
ID:dC7aCULs
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私が見たあと直感的に思ったのは、
「あれ?意外と浪花節」です。
日本の土に根付いた良心を豪快に表現したかったのかも。
かく言う私も浪花節が大好きだったりします。
地球の危機がその良心に助けられ過ぎたのが物足りない感
だったのかもしれません。
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23 :
名無しさん
2009/09/11(金) 23:42:36
ID:Fpde4R0E
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自分も『サマーウォーズ』には微妙な印象を抱きました。
何ていうか、細かい部分で現実感がないというか……。
例えば、主人公が夜中に届いたメールの暗号を解くシーンでも、
「送り主が誰かもわからないメールにどうして返事を送るの?」
と思ってしまったり、逮捕された主人公が「僕の家では独りで
食事をすることが多くて〜」と言ったとき、「え?そんな設定
どこで説明されてたっけ?」と思ってしまったり。
その後に続く「大家族に囲まれて楽しかったです」という台詞
も、それまで大家族に振り回されっぱなしで疲労感いっぱいだった
主人公の姿しか見ていないので、「本当にそう思ってんの?」と
疑問を抱いたり。
とにかく人物の描写が中途半端な気がしてなりませんでした。
「大家族」という設定に縛られず、もっと登場人物を減らした
方がよかったんじゃないかな、というのが個人的感想です。
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24 :
一人電視台
2009/09/12(土) 00:49:11
ID:LZdDghIM
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おぉ、たけくまさんもついにサマー・ウォーズご覧になった
んですね。
そうなんですよ、何かひっかかるんですよね、この映画。
それで、それが何かと考えたのですが、
僕が思うに、この映画の上手くいかないのは、
主に監督が色々な所に気を使いすぎている為なんじゃないかと。
というのも細田監督って、基本的に非常に映画好きな観客や、
倫理的に厳しい人々が興ざめしない様な作りを心がけて
作り過ぎている感じがするのですよ。
そしてそのことで、逆に監督の生の荒々しさや、
良い意味での異常さのようなものが、今ひとつ感じられない
んですよね。苦労人だからでしょうか。
例えば、現代において戦争はリアリティが無く、
また戦いそのものを肯定したくないということで、
今更バーチャルな世界での戦争にしたり、
登場人物を一面的に描きたく無いがゆえに、結果的に個性的な
悪役を描けなかったり、
家族全員が、みんなでやるから良いんだ、というようなことを
伝えるために、全員の見せ場を作って一人一人のキャラが
薄まってしまったり、
オタクも皆大好きな、貞本キャラが活劇には向いていなかったり、
一つ一つは、マニアも納得の気が利いた演出なのですが、
最終的にそれらが作品を生かしつつも、首を絞めてもいるような
気がするんですよね。
アクションだって、爆破とか銃撃戦だとかバンバンしても良いじゃ無い、
そこの気持ち良さって絶対あるし、映画なんだもの。
特に、ヒロインはもう少し監督の生々しい妄想込みで(巨匠宮崎を見てみよw)
描いたら良かったんじゃ無いかなぁ、と感じました。
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25 :
名無しさん
2009/09/12(土) 01:00:27
ID:ysxcGqzA
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今回の「監督の生の部分」って、自身の結婚がきっかけだという、
親戚衆と田舎の描写だと思うし、そこは素晴らしかったんだけど、
そこにバーチャルを持ってくる組み合わせそのもの、
あるいは、クライマックスがバーチャルの方に設定されてる、
という配置の問題がある気がして、、、。
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26 :
たけくま ★
2009/09/12(土) 01:23:08
ID:???
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僕が最初エントリで書こうとしたのは、「俺が監督だったら
こうする」というものでした。創作に正解はないので、あくまでも
「自分なら」」ですけどね。
俺が作るとしたら、たとえば田舎の大家族のドラマと、電脳世界の
出来事を、はじめは全然関係ないパラレルな出来事として描いていく。
田舎の90歳のおばあちゃんの誕生日を中心にした旧家の大家族の
儀式(犬神家みたいな)と、それとは関係なく電脳世界の出来事が
進んでいて、そっちは主人公の二人と、旧家で一人周囲から
浮いているひきこもりっぽいパソコン少年と、例のはみ出し者の
詫助さんのみが知っている。
ところがozの世界でのトラブルが、現実世界にも巨大な影響を
及ぼすようになり、放送が止まったり交通機関が麻痺したりするが、
旧家ではみんな不思議に思いながらも儀式だけは着々と進行する。
クライマックスに向かってカタストロフが進行して、いよいよ
主人公たちではどうにもならなくなった時に、おばあちゃんの
さりげない一言で事態の突破口が見える。実はおばあちゃんは
事態の意味をわかっていて、そこからふたつのドラマが交錯
する展開になるとか、うまく書けませんが、そういう展開に
すると思ったんですよ。
要するに、旧家のアナログでアナクロな人々が、電脳世界の
戦争を最初から理解していて参加する映画の構図に自分は
違和感がぬぐえなかったんですね。旧家の人々にも、警官は
まだしも自衛官がいたり、おばあちゃんが実は政界の大物と
つながっていたり、ちょっと都合がよすぎる展開だとしか
思えなかったわけで。
もし、旧家の人々が事態を理解したまま「戦争」に参加する
展開にどうしてもするなら、電脳世界の戦争というわかりづらい
構図は捨てて、本当の戦争に巻き込まれる展開にするしか
なかったんじゃないでしょうかね。
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27 :
たけくま ★
2009/09/12(土) 01:30:59
ID:???
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上の書き込み、少し訂正。
やっぱおばあちゃんが事態の意味を理解しているのは変だわ。
おばちゃんは何もわかっていなくて、たであ自分の若い頃や、
旧家に伝わる格言を話しているだけなんだけど、実はそれが
OZの世界の事件を収集する重大なヒントになるとかのほうが
いいかもしれない。
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28 :
名無しさん
2009/09/12(土) 01:41:11
ID:wepX+Dxo
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さっきNHKに出てましたね。
もともと演出で認められた方だったんですね。演出が上手いのは納得です。
その反面ストーリーが説明不足だったりするのはどうしてなんだろう。
>>23 さんも言ってますが、当然するべき説明がされてなかったり
伏線がなかったりするので、違和感を感じることがあるんですよね。
前作の「時をかける少女」でも、未来人の少年が自分の時代に帰った後、
未来のテクノロジーを使えば、いつでも主人公の元に戻ってこれるはず
なのに、その可能性には全く触れずに話が終わってて、大事なことなのに
何の説明もないなんて、なんだこりゃと思ったのを覚えています。
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29 :
たけくま ★
2009/09/12(土) 01:59:25
ID:???
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今回は細田監督の原案に基づくオリジナルストーリーですよね。
どうも、細田氏は演出家としての才能は突出しているけど、
物語作家ではないのかもしれませんね。
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30 :
名無しさん
2009/09/12(土) 01:59:33
ID:DPorQqEw
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>>28
チアキ「未来で待ってる」
※補足 君がその疑問を感じた時点で恐らくあの作品が観客に伝えようとしている事の
半分も君に伝わってない。10年経ってから再度見る事をお勧めする。
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31 :
名無しさん
2009/09/12(土) 02:10:29
ID:SS1VO3cA
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主人公の少年少女の影が薄くて、おばあちゃんしか印象に残らなかったです。
つまりは、大家族というチームが主役ということなんでしょうけど、そのチームをまとめていたおばあちゃん不在の後半は焦点がぼやける感が。
ハンニバルのいないAチームみたいになっちゃって、残されたメンバーはそれぞれの特技やコネクションを駆使して活躍するんだけど中心となる人物がいないので散漫な印象になる。
主人公の少年の「まだ負けてない」の一言から家族が再びまとまっていくくだりも本当はもっと盛り上がるはずなのに、方々へ電話していたおばあちゃんの時の盛り上がりに及ばなかったなぁ、と自分は思いました。
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32 :
名無しさん
2009/09/12(土) 03:04:27
ID:wepX+Dxo
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>>30
「未来で待ってる」と言ったのは、実際に未来で会おうという意味では
なくて、主人公がチアキの見たがってた「絵」を守ってくれれば
「絵」を通して間接的に会うことができるから
そういう意味で「待ってる」と言ったんだと思いますよ。
あのセリフが彼の「もう過去に戻るつもりはない」という意思表示だとしても
それだけじゃ2度と戻って来ない理由の説明としては不十分です。
戻らない理由をちゃんと主人公に説明した上で
「未来で待ってる」というのならわかるんですけどね。
観客側にそこまで考えさせなくては意図を正しく伝えられないのだと
したら、それは作り手側の問題だと思います。作り手は可能な限り、
全ての観客にわかりやすく違和感を抱かせないように、あるいは言葉での
説明がなくても観れば直感的にわかるように、細部まで気を使って
作品を作るべきで、わからない奴が悪いというのは傲慢ではないでしょうか。
余韻を残すためにあえて曖昧な演出をする場合と、
当然あるべき説明が全くないのとでは大きな違いがあると思います。
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33 :
名無しさん
2009/09/12(土) 03:12:19
ID:6X834g4+
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>>30
>※補足 君がその疑問を感じた時点で恐らくあの作品が
もっと本質的な疑問がある。未来人が来ていると察したはずのあのおばさんが
何も動揺のそぶりをみせないのはなぜなのか、等。
観客に自分の半生を投影させるためのキャラ設定なのがみえみえなんですな。
(タイムパラドクスの疑問をキャラクター性にうまく還元する大技ぶりも気になった)
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34 :
名無しさん
2009/09/12(土) 04:12:37
ID:Kg6wsFas
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私はサマーウォーズを楽しく観ました。
私の中ではヒット作。
でも以下の点が気になりました。
・影が無い全体的にのっぺりとした地味な作画。
意図的にそうしているらしいのですが、
絵の綺麗なアニメが多い中、正直、見劣りする。
・ヒロインである先輩の描写が足りない。
・古臭い演出は不要。
鼻血とか顔が下から赤くなるとか。演出が古い。
・主人公、ヒロインの台詞が聞き取りにくい。
プロの声優さんを使うべし。(色々事情はおありでしょうが)
でも、私は好きですよ、この作品。
明るくてさわやかな青春映画としてぴったり。
現代日本の風景もあるし、海外で評価されるような気がします。
コミック版もあるので読みたいです。
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35 :
名無しさん
2009/09/12(土) 07:04:11
ID:tY+RkFlk
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後半一瞬だけ「Wargames」へのオマージュ(?)的な展開になり
かなりワクテカしましたが、その着地点の斜め上さ(というよりも、
どストレートさ)に思わず口をあんぐりという感じでした……。
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36 :
physics
2009/09/12(土) 07:13:58
ID:nYKec7fM
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自分は冒頭から「この世界はどうなっているんだろう?」といちいち
考えながら見てしまったので、結果的にぜんぜん楽しめませんでした。
ストーリーの整合性を気にせずに、大家族のよくできた描写を中心に見れば
面白い映画だと思います。現に興行的には大成功なわけで、みんな難しいことは
いちいち考えずに見ているんでしょう。それが適切ではないかと。
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37 :
名無しさん
2009/09/12(土) 09:08:06
ID:L6cXCuWk
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一晩経って思ったんですけど、非常にざっくりと言うと
要するにこれは
「よそ者がいかにして一族に迎え入れられるか」
ということに青春SFファンタジー風の衣をまぶしたお話なので
SF面は多少おざなりでもいいのかもしれません。
ま、「時をかける少女」もSF的に考察すると矛盾が多かったわけですが…。
ただ、健二が受け入れられる理由が、最初は
「アメリカ留学経験あり、東大」だからであり、嘘がばれたあとでは
「数学の天才」だから、というのは、ちょっと寂しい話ですよね。
夏希も健二も人として一皮むけて成長してお互いを理解しあったというわけじゃないですし
周囲も健二の人間性を必ずしも受け入れたというわけではないですもの。
せめて夏希さんだけでも、健二を受け入れる別の理由が欲しかった。
クッパを倒したマリオに祝福するピーチ姫程度のポジションですよあれじゃ。
人間としての成長物語はかわりに佳主馬が引き受けてるわけなんですが
はたしてそうする必要があったのかと。
そういう点でも、この映画はキャラクターを盛り込みすぎですね。
侘助さんと栄さんの関係、佳主馬と師匠の関係など、それぞれ単体で映画になるような話なのに
どれも最初に出てくるお弁当みたいにちょこちょこっとしか盛られてないのが残念。
つまり>>29で竹熊さんが書かれていることに同意なんですが、
物語作家としてはまだ一歩足らない部分があるのかな、と。
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38 :
名無しさん
2009/09/12(土) 10:03:08
ID:Kg6wsFas
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TBSラジオ ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル
町山"映画野獣"智浩氏によるタマフル恒例企画「邦画ハスラー」!
『二十世紀少年<最終章>ぼくらの旗』
http://s04.tbsradio.jp/redirect/utamaru/462930.mp3
『サマーウォーズ』
http://s04.tbsradio.jp/redirect/utamaru/462931.mp3
『虫皇帝』
http://s04.tbsradio.jp/redirect/utamaru/462932.mp3
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39 :
たけくま ★
2009/09/12(土) 13:07:40
ID:???
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http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/httpwww2atchsjp.html
俺の結論としては、プロデューサー不在の映画ではないかというものです。
しかし入場料に見合う作品になっているのがさすがです。
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40 :
名無しさん
2009/09/12(土) 14:51:52
ID:5m32yVB+
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ぼくらのウォーゲームは楽しんでみましたが、あれも2001年だから通用した世界観ですよね。
世界の情報が一元管理されていてひとつのAIが世界の危機を巻き起こすとか、
現実のネットはすでにそんな状況が起こりえない段階に進んでいるわけで、
2001年の段階で想像された未来観は2009年現在はもう通用しないでしょう。
セカンドライフ的なバーチャル世界をみんなやっているという未来像も、
セカンドライフの失敗によって否定されてしまった。
(この映画が構想されてたときはまさにセカンドライフが大宣伝されていた頃なんでしょうけど)。
ネット黎明期ならまだしも現在、日進月歩のネット世界を題材にしたSFをやろうと思ったら、
よほど斬新な想像力が必要になると思います。
ついでにいうと原子力発電所に人工衛星が落ちたからって、
世界規模の大惨事になるかというのも疑問ですね。
落ちてくるのが分かってれば原子炉の運転を止めればいいだけの話で。
やりたいことは分かりますが、遅すぎた映画でした。
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41 :
名無しさん
2009/09/12(土) 15:13:58
ID:BbfWjcqA
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>>40
考えすぎじゃないですかね。
やたら現実のテクノロジーや、その流れ、未来の方向性とリンクしてなきゃ
ダメだって言うのは、一部のSFヲタだけだと思いますよ。
要は面白ければいいんです。
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42 :
名無しさん
2009/09/12(土) 15:26:14
ID:IdaLqF9+
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プロデューサ不在、というよりも、プロデューサ無能。
芸術家監督の(そして恐らくはスポンサーからの)物言いに対してしっかり
反論して、作品としてのあるべき姿、みたいなのを提示できるプロデューサが
今日本にはいない、ってだけじゃないですかね。
ハリウッドだと、恐らく人気作品のプロデューサは、そうしたスポンサーからの
物言い、監督のコントロールをしっかりやっていると思います。
恐らく日本有数のアニメプロデューサである鈴木氏ですら宮崎監督の情熱を冷まさせる
ような形での修正はいいずらく、ポニョはああなったわけで、そういった意味で日本の
アニメプロデューサというのは、監督や現場スタッフ、お金を出すスポンサーと比べて
はるかに人がいないんだと思います。
これはプロデューサだけの責任ではないかもしれませんが、確かにプロデューサの不在、
あるいは無能、無力が最近のアニメ映画では散見されるものもあるので。
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43 :
名無しさん
2009/09/12(土) 15:40:52
ID:BsfDDmBU
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うーん。物語ですか。
僕は表現的にウォーゲーム、さらにはその前の短編辺りから
変化がないのが問題の一部ではないかと思うのですが、
そのあたりどのようにお考えでしょうか?
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44 :
名無しさん
2009/09/12(土) 16:16:29
ID:ZPxnsn5U
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とって付けてたようなプロデューサー論だなぁ。
素人じゃないのだから、角川なのだから、その辺が
なかったという前提に立つのは、そういえるだけの
証拠をもってからすべきかと
>>42
一般論だとそうですが、今のアニメはその位のことは既に。
それでも失敗するのがアニメの難しさ、ハリウッドだって同じ。
成功した物しか日本に入ってこないので、全部凄い映画で
ハリウッドすげーと勘違いしてる馬鹿がいたりする。
で、プロデューサー無能論は、サマウォーズにあるかないかといえば、
有ると思う。声優を使ってないとかそっちの方だと思うな。
卑近なプロデュース戦略なら、芸能人や芸人使って話題集めというのが
正しい戦略なのかもだけど、アニメの世界観と声を引きはがさない為には
上手い人を使わないと。
そういう世界観の作り込みに失敗した原因は芸人を使ったことだと思う。
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45 :
名無しさん
2009/09/12(土) 18:31:29
ID:up/F2Xpw
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宮崎駿をコントロールできないというのは
鈴木敏夫プロデューサーが仕事をしていないというより
高畑勲の不在だと思いますね。
鈴木氏の著作物を読んでそう思いました。
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46 :
名無しさん
2009/09/12(土) 18:31:48
ID:ZPxnsn5U
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で、一方時をかけるが何故成功したのかって考えると、
あの芸人を使った平板な芝居が、逆に時をかけるの世界観と
マッチしてた。
これをコントロールするのが、監督の仕事なので、
コントロール出来ない監督の起用が間違いなのかもしれない。
プロデューサーの腹づもりとして、芸人に声優をやらせるという
企画なら、監督の細田監督の起用が失敗で、細田監督作品を作る
という企画なら芸人をブッキングしたことが失敗。
いずれにせよプロデューサとの対話不足が原因なので、
細田監督の技量不足は否めないと思う。
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47 :
名無しさん
2009/09/12(土) 18:34:37
ID:ZPxnsn5U
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>>45
コントロールできてないというのを何をもって真とするか?
って話は残ると思うけど、アレはあれで良いんじゃ?
興行的にも成功国際的な評価も高い。なにが問題?
不見識な業界雀が、気に入らないって騒いでるだけかと。
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48 :
名無しさん
2009/09/12(土) 19:39:52
ID:GJhn0JHk
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>>47
なにが問題?
これがこのスレのテーマでしょうが
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49 :
名無しさん
2009/09/12(土) 20:00:27
ID:XlJTHPG6
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>>47
>>興行的にも成功国際的な評価も高い
15億行きそうなので興行的には成功なんでしょうけど
国際的評価も高い?
ロカルノでは落選して、他の受賞の話は聞いていませんし
同時期に公開された韓国ではかなり賛否評論らしいです。
いわゆるオタ向けアニメではないはずなのに、
日本のアニメファンの「お約束には目を瞑る」姿勢を
当てにしている展開、設定を感じて
外国人相手ではちょっと厳しいなというのが
私の感想でした。
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50 :
名無しさん
2009/09/12(土) 20:05:59
ID:IdaLqF9+
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>>44
「一般論だとそうですが、今のアニメはその位のことは既に。
それでも失敗するのがアニメの難しさ、ハリウッドだって同じ」
その位のことって実際、具体的にはどれくらいやってるんですかね?
それでもこんだけ死屍累々ってことはやっぱり基本的には無能、なんじゃないの?