米財務省は11日、8月の財政収支が1114億300万ドル(約10兆1100億円)の赤字になったと発表した。この結果、2008年10月からの09年会計年度の赤字は11カ月間の累計で1兆3783億6100万ドル(約125兆300億円)に拡大。過去最悪だった08年会計年度(1年間)の約3倍に達した。
米国は総額7800億ドル規模の景気対策を実施中で、今後も高水準の歳出が続く見通しだ。米景気は最悪期を脱したとはいえ、依然として歳入が増えるような状況にはない。09年会計年度は11カ月連続で赤字。米行政管理予算局(OMB)は8月下旬に09年会計年度の財政赤字が1兆5800億ドルになるとの見通しを公表している。
8月単月でみると、財政赤字の金額は市場予測の平均(1395億ドル)を下回り、前年同月比では0.5%減少した。歳出が2569億4200万ドルで4.5%減った影響が大きいが、今年は8月初めが週末だったことから、7月末に支出された部分があるとみられる。歳入は前年同月比7.3%減となり、7月よりもマイナス幅が広がった。
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