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鳩山民主代表夫人ドスきかせ「圧勝を」

 選挙期間中、全国遊説のため1度も選挙区入りしない鳩山由紀夫民主党代表(62)の名代役が、幸(みゆき)夫人(66)だ。28日は、地元の室蘭市などで街頭に立った。「今回は、ただの選挙ではない。市民による革命なんです」。周囲が「一心同体」という鳩山氏に代わり、政権交代の思いをドスのきいた声で訴えた。ファーストレディーは目前だが、党への追い風を受けて「今回は圧勝を」と意気込む陣営の期待を、一身に背負っている。

 全国遊説で、選挙区入りしない鳩山氏に代わって、28日、地元には「一心同体」(陣営)の幸さんがいた。午前中、選挙区の苫小牧周辺は強い雨だったが、選挙カーの助手席の窓を全開にし、車を降りると、かさをささず握手を繰り返した。びしょぬれになっても「全然大丈夫なの」。声もテンションも、かなり高い。

 しかし、マイクを握ると声も顔も変わった。「このたびの選挙は、ただの選挙ではない。市民による“革命”なんです」と、腹の底から声を出した。「(07年)参院選で民主党が勝たせてもらえたおかげで、自民党が、私たちの税金をたれ流しのように使っていたことが分かった。そのことに国民は怒っている」と指摘。「手を携えて大きな山(自民党)に突進しても、みんな一緒なら怖いものはない。そのくらい歴史的な戦い」と訴えた。「革命」「歴史」の言葉がぽんぽん飛び出し、圧倒された聴衆は、黙って耳を傾けた。

 今や「首相にいちばん近い男」の位置につけた鳩山氏だが、必ずしも選挙に強いわけではない。00年は自民党候補に約2500票差に迫られ、前回も世論調査で「最後まで予断を許さない」といわれた。今回は選挙期間中、地元入りしない初めての選挙。幸さんの役目は、いつも以上に重い。

 世論調査で「民主圧勝」が拡大する今回ばかりは、陣営も「勝つだけではなく、圧勝を」と鼻息は荒い。その期待を背負うのもまた、幸さん。この日はほぼ半日地元を回った。「政権交代がかかる戦いだから、いつもとちょっと違う。(有権者)みんなと一緒に戦う選挙なんですから」。政権交代ならファーストレディーになるが、その前に、「圧勝請負人」の任務をこなさなくてはならない。いつも明るい幸さんにも、表情にだんだん緊張感が漂い始めてきた。

 [2009年8月29日9時35分 紙面から]


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