八王子射殺で中国に捜査員派遣へ、収監邦人が情報？

　東京都八王子市のスーパー「ナンペイ大和田店」（閉店）で１９９５年７月、アルバイトの女子高生ら女性３人が射殺された事件で、中国で麻薬密輸罪で死刑判決を受け収監中の日本人の男（６６）が、中国で拘束される前、「中国人の知人が事件に関与した人物を知っていると話していた」と周囲に語っていたことがわかった。警視庁は１３日、捜査員を中国に派遣し、男から事情を聞く。

　捜査関係者によると、この男は２００４年６月、中国・広東省で覚せい剤３・１キロを隠し持っていたところを中国公安当局に拘束され、０７年８月に死刑判決が確定した。現在は大連市内の拘置施設に収監されている。男は０２年７月〜０３年３月、首都圏などの資産家宅を狙った強盗組織の主犯格として国際手配されていた。事件に関与した人物を知っているとされる中国人は以前、強盗組織のメンバーだった福建省出身の男の可能性が高いという。