韓国の自殺率が経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち最も高い水準であることが分かった。
統計庁が28日発表した「04年死亡原因統計結果」によると、昨年の死亡者は前年比46人減の24万5771人だった。 死亡者のうち「自殺者」は1万1523人で、人口10万人当たり25.2人となった。
これは、OECD加盟国のうち自殺率が高いハンガリー(22.6人、03年基準)、日本(18.7人、02年基準)、フィンランド(18.4人、03年基準)を大きく上回る。
94年の自殺率は人口10万人当たり10.5人だったが、通貨危機直後の98年には19.9人に急増した。 その後、自殺率は低下したが、01年からさらに上昇し、景気が沈滞した03年には24人に増えた。
統計庁の関係者は「自殺率が高まったのはカード負債などで経済的に厳しくなった階層が大きく増え、病気や孤独に苦しむ高齢者層が増加したためと考えられる」と分析した。
自殺者全体の28.8%が60代以上の高齢者層であり、40代も21%にのぼった。 死亡率が相対的に低い20代と30代の場合、死亡原因は「自殺」が最も多かった。