宮古「慰安婦」 4年かけ報告書完成
9月7日10時15分配信 琉球新報
洪さん(左から2人目)と証言者の佐和田さん(左端)、佐久田さん(同3人目)、伊良部さん=6日、宮古島市上野野原 |
報告書の題名は「戦場の宮古島と『慰安所』」(なんよう文庫)で2006年から08年にかけての聞き取りでまとめた。9月中旬から県内各書店で発売される。宮古島や伊良部島の各地にあった慰安所に関し、住民ら25人の証言や解説文などを掲載している。
編集を担当した早稲田大学大学院の博士課程の学生、洪〓允伸(ホン・ユンシン)さんは「報告書は碑建立と同時進行で動き、宮古の証言者や日韓、沖縄の人が一緒に作ったことに意味がある」と強調した。
集いでは尹貞玉(ユン・ジョンオク)さん(「韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会」元共同代表)ら関係者が碑に献花し手を合わせた。報告書で掲載された証言者のうち佐久田玄徳さん、伊良部ミヨさん、佐和田豊三さんも紹介された。
6歳のころに慰安婦を目撃したという佐和田さんは「大人たちに言われて『朝鮮ピー』と差別的な呼び方をした。当時の残忍な行為に良心がとがめるので証言した。政府は謝罪するべきだと思う」と強調した。
※注:〓は王ヘンの右に「允」
最終更新:9月7日10時15分
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