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SNAP ON(以下スナップオン)は工具メーカーとしては世界で一番有名と言えるのでは
ないでしょうか。
普通にスナップオンのステッカーを車に貼っている人も大勢いらっしゃいますので、いかに有名かが
分かりますね。
スナップオンのロゴは有名ですね!
かくいう私も、初めて買った工具箱にスナップオンのロゴを付けていました(笑)
とても本物を買う余裕なんてありませんので、ロゴだけ付けてスナップオン気分♪
ちなみに写真に写っているスナップオンのロゴエンブレムだけでも数千円しますから本当に高い!
今では普通に見かけるラチェットハンドルやソケット。
実はこのシステムを世界で初めて採用して普及したのがこのスナップオンです。
アメリカが発祥であるスナップオンは、元々は工具屋さんでの販売ではなく「バンセーリング」という
手法を取っていました。(今でも続いています)
要は小型トラックに工具を積め、整備工場などを回って工具を販売&情報収集して開発を繰り返して
どんどん工具メーカーとしての地位を確立していったのです。
もちろん日本でもバンセーリングは行われており、定期的に整備工場に訪れます。
整備士だけしか手に入れることができなかったといっても過言ではないスナップオンですが、最近では
普通に工具屋さんで手に入れることができるようになりました。
本当に身近に感じることができるようになったんですね♪
陳列されているスナップオンは見ごたえ十分!
有名という事はそれだけ優れているという事と判断できますが、どれほど優れているのかを冷静に
見てみましょう。
「スナップオンと言えば?」
と工具を普段頻繁に使用するメカニックさんに聞くと、9割ほどの確率で返ってくる返事が
「永久保障」
という部分でしょう。
そうです。スナップオンは販売した工具を永久保障してくれる非常に頼れるメーカーなのです。
もちろん明らかに間違った工具の使い方をして破損した場合は対象外となりますが、普通に使っていて
「折れた」
「割れた」
「メッキが剥がれた」
「曲がった」
といった、通常の使用に影響を与える破損が認められる時に新しい工具と交換してくれます。
ただ最近は永久保障の対象外となる商品なども徐々に増えてきているようですので、全ての工具が
永久保障になると思い込まない方が無難です。
先ほどの破損例の中で「メッキが剥がれた」とありましたが、これって普通の工具メーカーだと当たり前
のように起こる症状だと思いませんか?(使用頻度によりますが)
しかし少しの金属片も命取りとなるエンジンなどの分解整備に携わる人にとって、工具のメッキが剥がれる
というのは非常に厄介な問題です。剥がれた事に気が付かないで組みつけてしまうと、エンジンが焼き付く
といった最悪の返事が返ってくる事もあります(涙)
ある意味、メッキが剥がれるような工具は使いたくないというのが本音です。
という事で、レースシーンにも多用されてユーザーの声が多数反映されているスナップオンは、
「メッキが剥がれない」
という超頑丈な素材&加工を施しているのです。
他の工具メーカーのメッキの色と比べてみると一目瞭然、スナップオンだけは金属の色が違うんですよ。
ただの銀色ではなく、なにか奥深い色をしています。(ちょっと茶系かな)
一番上がスナップオンです
写真だと分かりにくいかもしれませんが、一番上のラチェットハンドルの色が他の2本と若干
違う事がお分かりになりますでしょうか?
ほんの少しですが茶色が混ざったようなメッキです。
茶色と聞くとあまり良い印象では無いかもしれませんが、めちゃくちゃきれいです。
ちなみに真ん中はKTC、一番下はKokenです。
さてここまでお話ししただけでかなり良さそうな工具メーカーですね。
他にも、頑丈な素材を使っているからこそ可能となる特徴もあります。
その内の一つは他の素材に比べて工具の厚みが薄くても大丈夫という利点です。
最近の車やバイクはとにかくメンテナンス性が非常に悪くできています。
つまり、狭い場所や入り組んだ状況下でボルトへのアクセスを求められる訳です。
こういったときにネックとなるのが「ソケットの大きさ」です。
ほんの少しの差でソケットが入らない事があり、工具の選択だけで非常に時間のロスとなる
場面がありますね。
そんな時、なぜかスナップオンのソケットだと何の問題も無く作業できる事が多いんです。
「幅、高さ共に非常にコンパクトに作られている」のですね。それでも他の分厚いソケットより丈夫。
一番左がスナップオンです
写真に写っているソケットは全て「12mmサイズ」のソケットです。
一番左のスナップオン製が明らかにコンパクトなのがお分かりになると思います。
この小ささが作業時に本当に頼りになります。
もう一つの利点としては、「工具が曲がりにくい」という点でしょう。
特に日本の工具メーカー(特にKTC)はロングメガネレンチ等の長い工具だと、トルクをかけた時
にグニャッと曲がります。正確には「しなる」のですが、これが意外と厄介者…。
ただでさえ狭い場所で少しのスペースを使ってボルトを回そうとしているのに、ボルトが回る前に工具
が曲がってしまうので肝心のボルトが回らない時があります。
「工具やボルトが破損する瞬間を分かりやすくしている」
という話しを聞いた事もありますが、きっとポジティブな考え方から生まれた物だと思います…。
実際にボルトを回せないとなると何の意味もありませんので、必要以上の「しなり」は必要ありません。
という事で、スナップオンのように非常に固い素材を用いている工具メーカーは工具がほとんどしなりま
せん。とにかく「ガツッ!」と言うダイレクトな感触でボルトが回ります。
「国産のあのしなりが好きなんじゃ!」
という方もいらっしゃいますので、ガツッと回る事が最高とは言いませんが私は好みです。
と言った具合に、良い所を上げているとキリがないのがスナップオンなのですが…。
もちろん欠点も持ち合わせています。
それもそのはず、もし完璧だったらみんなスナップオンを買いますよね。
まず大きな欠点として挙げられるのが、とにかく値段が高い事でしょう。
もちろん全ての工具が高いという訳ではありませんが、全体的に高いです。
スナップオンの工具は高い!
永久保障であったり工具の精度や素材、性能を考えれば当然の値段と言えますが、本当に商売として
工具を使う方や工具が好きな人でないと手に入れる事は無い高嶺の花です。
例えばショートソケット一つ取ってみても、ホームセンターなどで手に入るKTCであれば500円ほどですが、
スナップオンだと最低でも1500円、サイズによっては2000円を超えます。
ちなみにKTCも数ある工具メーカーの中では決して安いと言えないブランドですよ。
全体的にスナップオンは、最低でも平均価格の2〜4倍と考えていただければよろしいかと…。
それでも欲しい!!!
という方だけが購入してくださいね。
これだけでもかなり入手候補として限定されてしまうのですが、他にも欠点はあります。
それは「他社メーカーの工具を流用!」という残念な工具があるという事です。
どういう事かと言うと、スナップオンはとにかく全ジャンルの工具を取り扱っているメーカーです。
いくらスナップオンが力を持っているとはいえ、プライヤーばかりを専門的に作り続けているメーカーに
プライヤーで勝とうとしてもなかなか難しいわけですね。
確かにスナップオンが優っている事もありますが、全てにおいて最強というのはやはり不可能。
という事で、他社メーカーで非常に優れていると思われる物などを仕入れ、「スナップオンのブランド」を
付けて販売している物があると言う事です。(もちろん仕入れ先メーカーとは契約してるはずですよ)
スナップオンのブランドが付くというだけで値段が絶好調に向上するのは言うまでもありません…。
でも全く同じ工具を他のメーカーが出しているんです。ただスナップオンというロゴが入っていなくて
大元の工具メーカーのロゴが入っているのです。
これって気づいてしまうと微妙ですよね???
確かにスナップオンというブランドには魅力を感じますし、永久保障の対象にもなります。
でも値段が数倍上がるわけですから、いくら永久保障が付いていてもどうかと思います。
実際に元が取れるほど保障交換をするかどうか…。ぶっちゃけそんなに壊れないと思いますよ(汗)
この例はごく稀ですのであまり気にしなくてよいと思いますが、色々な工具を見ている私は
「あれ?これって●●●からも出てるよね???」
とすぐに気づいてしまいます。
そうなると間違いなく大元の工具メーカーの方を選びます(笑)
工具としての性能は同じですからね。
私の中では、
・各種ソケット
・ロングストレートメガネレンチ
・フランクドライブ スパナレンチ
・ロッキングフレックスヘッドラチェットハンドル
・一部のラジオペンチ
のスナップオン製がお勧めですね。
私は使っていませんが、スナップオンのプラスドライバーも人気が高いです。
ドライバーの先端は使い続けていると磨り減っていきますので、永久保障が付いたスナップオンを
選ぶと非常に賢い選択となりますよね。(永久保障対象外となる場合もあります)
スナップオンは大きなハズレがない工具メーカーですので、お金に余裕があれば悩まず購入して良いと思います。
あくまでも私の率直な感想ですので参考までに。
実際の価格はこちらを参考にしてみてください。
※スナップオンは永久保障付属の問題から、正規代理店以外では手に入りにくい工具ですのでオンラインではあまり出回りません。
⇒ スナップオン
⇒ ソケット系
⇒ ドライバー系
⇒ ラチェット系
フランクドライブスパナ
ロッキングフレックスヘッドラチェットハンドル
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ホーム>各工具メーカーの特徴>SNAP ON(スナップオン)