2009年9月12日11時19分
「不満、愚痴だけを言わないで、まず自分の理想を掲げてみろ。そのチャンスが今度の総裁選だ」。森元首相は11日、朝日新聞のインタビューに応じ、中堅・若手議員が積極的に総裁選に名乗りをあげるべきだとの考えを示した。
森氏や青木幹雄前参院議員会長ら重鎮が総裁選を主導していると批判する中堅・若手に対し、「若手は森、青木の野郎が(舛添厚労相の立候補を)つぶしたと言っているが、私が放り出せと言ったのではない。町村信孝前官房長官を総裁にしようとも思っていない。党の諸君は『親の心子知らず』だ。文句を言っていないでおれを呼べ」。さらに「総裁は若手にやらせたらいい。自民党は人材が多いという期待を国民に与えなければならない」と若手に奮起を促した。
一方、党の財政運営や業界・団体との関係修復に触れ、「いろいろな問題を抱えて(若手)一人ではできない。年寄りをばかにして、のけ者にしてはいけない。だてに当選回数を重ねていない。それだけの知恵も持っている」と強調。民主党に対して「『老壮青』の布陣で力を合わせてやらなければだめだ。党の重厚な所はベテランで固めてもいい。参院選が最初の勝負だ」と述べた。