景気てこ入れ策としてこの春、支給が始まった定額給付金の申請期限が近づき、各地の自治体に「駆け込み申請」が相次いでいる。受け付け開始から半年が期限で、9月中旬から10月までとする自治体が多い。タイムリミットについての問い合わせも殺到。「期限の存在を知らなかった」といった訴えが舞い込むケースも予想され、担当者らが対応に追われている。
「締め切りが近いと知人に聞いて、あわてて来た」。11日、東京都中野区役所の定額給付金の申請窓口で、同区の男性会社員(30)が手続きを終え、ほっとした表情をみせた。男性は一人暮らし。同区では3月に申請の受け付けが始まったが、4月は自宅の引っ越し、その後は仕事で忙しく、申請をすっかり忘れていたという。
別の30代男性会社員もこの日、他の用事で区役所を訪れたところ、職員に「給付金の締め切りが近い」と知らされ、急いで申請を済ませた。(16:00)