会議の冒頭で出席者にあいさつする安谷屋院長=8日、県立宮古病院
【宮古島】県立宮古病院地域連携会議が8日夜、発足し第1回会議が宮古島市平良の同病院で開かれた。同市や多良間村、宮古地区の医師会、教育委員会、社会福祉協議会、宮古福祉保健所などの代表が出席し宮古病院の新築・移転や新型インフルエンザ対策などで意見交換した。
地域連携会議は本年度から、各県立病院で設置される。病院運営に関し地域の意見も聞き、開かれた県立病院を目指すことが目的。議長は安谷屋正明院長が務め、今後も必要に応じて開く方針。
第1回会議は(1)病院の概要(2)経営状況(3)新築計画(4)新型インフルエンザ対策―の4点を病院側が説明し、参加者からの意見や質問に答えた。
宮古島市教委の下地恵吉教育長は、病気やけがなどで長期入院せざるを得ない児童・生徒のための「院内学級」に関し「宮古でそうした生徒は現在、沖縄本島へ行かざるを得ず、精神的、経済的負担は大きい。新病院で院内学級を設置できないか。県立宮古特別支援学校長も協力すると言っている」と述べた。
安谷屋院長は「(院内学級として)常時使うわけではないと思う。他の用途も含め使えるスペースを確保したい。新病院にできることは前向きに検討したい」と答えた。
新型インフルエンザで病院側は、9月に相次ぐ敬老会で、せきや発熱のある人は出席しないなど予防徹底を呼び掛けた。
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