県は11日、新型インフルエンザに感染した場合に重症化しやすい乳幼児や人工透析患者らを受け入れる医療機関をまとめた。県がこの日明らかにした推計によると、重症化率は1日当たり最大31人と見込まれ、流行のピークは10月半ば過ぎを想定しているという。
県は重症化しやすい患者を▽乳幼児▽妊婦▽人工透析患者▽その他(糖尿病やぜんそくなど呼吸器系疾患の患者)--に分類。感染初期は一般医療機関で受診するが、肺炎などを併発して入院が必要になった場合や、さらに重症化した場合に対応する病院を決めた。
乳幼児の場合、入院は唐津赤十字や東佐賀病院、嬉野医療センター、県立病院で対応し、インフルエンザ脳症などを発症した時は佐賀大病院が担当する。
妊婦の入院先は唐津赤十字、嬉野医療センター、佐賀社会保険病院、国立佐賀病院で、合併症などの対応は国立佐賀病院と佐賀大病院。
人工透析患者は、県内30カ所の透析医療機関で診察。入院はそのうち27カ所で可能で、さらに重症化した場合は県立病院で受け入れる。
糖尿病やぜんそくなどの患者は、新型インフル協力機関12病院に入院し、病状が悪化すれば佐賀大病院と感染症指定5病院で対応する。【上田泰嗣】
毎日新聞 2009年9月12日 地方版