退職した看護師や事務職員ら計23人が川俣町の佐藤病院(高橋重雄院長)を相手取り、未払いの賃金や退職金など総額約7000万円の支払いを求めた損害賠償訴訟は11日、福島地裁(岡野典章裁判官)で、欠席した原告2人を除いて結審した。病院側は10月中旬に未払い賃金の全額を支払うことを認め、退職金は原告の訴えの半額を払うという。判決は10月21日。
関係者によると、欠席の原告2人も病院側の考えを受け入れる方針だという。
弁論後、原告は「本当に支払われるのか不安だが、これ以上争っても混乱するので退職金が半額になっても仕方ない」と話した。病院側の代理人は「事業譲渡で給与の支払いに資金のめどがついた。損害金については話し合いたい」とした。【蓬田正志】
毎日新聞 2009年9月12日 地方版