西日本新聞

福岡市 「最大44万人感染」 新型インフルで推計 重症400‐2100人

2009年9月12日 04:05 カテゴリー:九州 > 福岡

 福岡市は11日に開かれた市議会一般質問で、新型インフルエンザについて、市内で感染する患者は29万-44万人、入院患者は4千-1万1千人、重症患者は400-2100人に達するとの推計を明らかにした。

 推計は各自治体の医療態勢確保のため、厚生労働省新型インフルエンザ対策推進本部がまとめた「流行シナリオ」に沿って算定した。「国民全体の20-30%が発症」などのシナリオに市内の人口を当てはめた。市保健予防課は「うがい、手洗いの励行を」と感染予防を呼びかけている。

 市によると、市内の1週間当たりの新型インフル集団発生件数は、8月上旬は1-6件だったが、中旬に約10件、下旬には約20件と増加。市内の内科と小児科の50医療機関で行っている定点観測でも、8月下旬の1週間で1機関当たり3.56人の患者が発生し、流行の目安となる「1医療機関当たりの患者数1人」を超えている。

 このほか、一般質問では、7月に九州北部を襲った豪雨災害をめぐる質疑も相次いだ。市が浸水想定区域で配布している「洪水ハザードマップ」が実態に即していないとの指摘について、市は「下水道などの内水氾濫(はんらん)による浸水想定が盛り込まれていないため」と理由を説明。その上で「浸水被害が発生した地区の表示を見やすくするなどの改良を行いたい」と内容を見直す考えを示した。

 県が管理する樋井川、那珂川の河川改修について、吉田宏市長は「住民にとっては県も市も関係ない。行政のはざまで住民に被害が続く事態は避けなければならない」とした上で「県に対してさらに強く改修を要望するとともに、国とも協議をしていく」と語った。

=2009/09/12付 西日本新聞朝刊=

おすすめ情報【PR】
アクセスランキング
  1. 衆院選出馬騒動 東国原知事が陳謝 ...写真付記事
  2. 「正しい判断だった」 川辺川ダム反...写真付記事
  3. 北九州都市高 独自割引へ 民主政権の...
  4. 大分県職員 強姦未遂容疑 大分県警逮...
  5. ルーツの純国産ロケット開発 H2B...写真付記事
おすすめ情報【PR】
天気・交通情報
九州・山口の天気 福岡の天気 佐賀の天気 大分の天気 長崎の天気 熊本の天気 宮崎の天気 鹿児島の天気 九州・山口の天気 交通情報
九州のりものinfo.com
イチオシ! 特集記事
筥崎宮では、放生会に向け、巫女たちがチャンポンの絵付けと箱詰めを急いでいる 【祭り】
9月12-18日
「放生会」
 【医療・健康】新型インフル 重症化どう防ぐ?
 【釜山】100円ぽっきり地下鉄の旅
 【どうぶつ】ラマの赤ちゃん 誕生!
 【教育】「教科書検定」についてアンケート実施中!
注目コンテンツ
47CLUB探検隊

旬どら・シャーベット&アイス (福岡県 あおき・ふるーつ)

[美味しいフルーツのお菓子] あおき・ふるーつ(「旬どら」・シャーベット&アイス) 旬のフルーツで作ったどら焼き「旬どら...

>> 記事を読む

>> 47CLUB探検隊へ