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社会

3年で採用7人だけ 県の若手医師採用制度が低調 

 県が若手医師を「後期研修医」や「地域医師」として採用し、医師が不足する地域などに派遣する制度で、2007年度から3年間の採用実績が定員計60人に対し、7人にとどまっていることが分かった。全国初の取り組みとしてそれぞれ募集を始めたが、都会志向が強いとされる若手医師を、地域医療の現場に呼び込むのは簡単にはいかないようだ。

 県は07年度から、卒後2年間の初期研修を終えた医師を「後期研修医」として採用し、県職員の身分で4年間、中核病院や地域の公立病院などに勤務しながら救急や小児科、産科などの専門医療を学んでもらう制度を設けている。

 09年度からは後期研修を終えた若手医師を「地域医師」として採用し、研究・研修の費用などを助成する一方、4年のうち2年間、指定の公立病院に勤務してもらう制度も始めた。

 だが、後期研修医は、毎年度の定員10人に対し07年度の採用は3人、08年度は1人、09年度は2人。地域医師は、定員30人に対し09年度の採用は1人だった。

 医師の地域的な偏りは医学生が自由に研修先を選べるようになった04年度ごろから表面化。県は県内各地の公立病院を中心とした医師不足を補うため、若手医師採用制度を導入した。

 県医務課は「子どもの教育など家族の生活環境を尊重して、便利な都会から離れたくない医師が多いようだ」という。現在、来年度採用の後期研修医を募集しており、「優秀な指導医の下で医療技術・知識を学び、地域医療の現場での実践を通し、専門性を磨ける」と売り込む。

 県には後期研修医、地域医師制度のほか、県が学費を負担して医師を育て、一定期間へき地勤務を義務付ける県養成医師制度があり、現在30人が但馬の公立病院などに勤務している。

(森本尚樹)

(9/12 12:51)


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