佐世保商店街で武装パレード 陸自駐屯地が創立記念陸上自衛隊相浦駐屯地(長崎県佐世保市)の隊員約200人が12日、迷彩服姿で小銃や機関銃を抱えながら同市中心部のアーケード街をパレードした。駐屯地の創立記念行事だが、市民団体メンバーらが「子どもに武器を見せるな」などと抗議の声を上げた。 午前11時半、赤いスカーフを首に巻いた隊員が音楽隊の演奏に合わせてスタート。買い物客らが見守る中、約1キロのアーケード街を約20分かけて行進した。 佐世保市の男性会社員(63)は「昔の軍国主義のようだ。武器を持って行進する必要はない」と指摘。子ども2人を連れて来た同市の主婦(34)は「珍しいし、街の活性化になっていい」と述べ、笑顔で見物していた。 パレードは2002年から実施し、銃を持った行進は6回目。毎年、市民団体が「威嚇的なパレードを市中で行う必要はない」と中止を求めるが、陸自側は「隊への理解を深めてもらうため真の姿を見てもらいたい」との理由で続けている。 【共同通信】
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