VOiCE「憤懣本舗」のインタビューを受けた。婚姻で新戸籍を調整した際に、平2.10.20法務省民二第5200号通達にしたがって、旧戸籍の氏の「⿳宀癶山」(→の漢字)を「密」に訂正された人の憤懣がテーマだった。まあ、「宻」に比べればマイナーな異体字だ。
当該通達は、平6.11.16法務省民二第7005号通達・平16.9.27法務省民一第2665号通達・平21.4.30法務省民一第1109号通達で変更が加えられていて、現在では、漢和辞典に正字・俗字等として載っている漢字ならば訂正を要しない。で、→の漢字は、少なくとも『類聚名義抄』(天理本)と『新潮日本語漢字辞典』には掲載されている。そこで、私の『新潮日本語漢字辞典』(小駒勝美さんから以前いただいたもの)を、毎日放送の記者さんに貸してあげた。本番に使うのかしら? あとは放送が流れてから、また書き直そう。
勉誠出版から『活字印刷の文化史』をいただいた。id:ogwataさん、ありがとう! 「安岡孝一氏の語る常用漢字表改定の影響」がpp.389-392に載ってて、紙の形になると、ちょっと気恥ずかしい。ちなみにp.396にもあるが、もし「遡」「遜」「謎」が1点しんにょうで「新常用漢字表(仮称)」に追加された場合、1981年改正の経緯からして、法務省側が「譲ってくれる」(つまり、2点しんにょうの「遡」「遜」「謎」は人名用漢字から削除される)可能性は高い、と、私個人はニラんでいる。あと、pp.489-490の「隆」に関するネタも、こうやってCID=8686とCID=13393がはっきり区別されて印刷されると、あちこちがあれこれしそうで、結構スリリング。
それにしても、『文字論 新常用漢字を問う』の方、まだ出ないのかしら?
asin:4585032274:detail京都新聞の文化面(p.12)に、27日の東洋学へのコンピュータ利用の宣伝が載った。今回が第20回だというのもちゃんと書いてある上に、私の発表のタイトル「新常用漢字(仮称)試案の字体における問題点」まで載ってしまった。さて、あと1週間で、ちゃんと発表準備しなきゃ。
『キーボード配列QWERTYの謎』が、「このコンピュータ書がすごい! 2009年版」に選ばれた。コンピュータに関しては最後の20ページほどに現れるだけなのに、この本をすごい「コンピュータ書」に推してくださるなんて、高橋征義(id:takahashim)さん、ありがとう!
「モザイク新世紀」(p.10)に載った。書いてくださったのは河村亮さん。7段ブチ抜きで写真付きの大きな記事なので、見つけてドキドキしてしまった。『キーボード配列QWERTYの謎』と拓本文字データベースとX’masの「’」なんていう、どう考えてもバラバラな内容を、エイヤっと一まとめの記事にしてしまっている腕力がスゴイ。これで、QWERTY配列に関するガセネタやX’masに関するガセネタが、ちょっとでも世の中から減ってくれればうれしいんだけど。
『キーボード配列 QWERTYの謎』の書評が、日経パソコンのp.127に掲載された。書いて下さったのは、松浦晋也さん。発売後4ヶ月も経ってるのに、新刊あつかいにして下さって、とってもうれしい。
ただ、書評の中で、「各メーカーはタイピストを養成する学校を開き、タイピング技術と込みでタイプライターを売るようになった」というくだりは、私としてはちょっと異論があったりする。William Ozmun Wyckoffは確かにRemingtonだけのタイピスト学校だったけど、Elizabeth Margaret Vater LongleyはRemingtonとCaligraphの両方を教えていたわけだし。まあ、そのあたり、どう考えるかは、読んでいただいた皆さんに判断してもらえばいいかな…。
J-WAVEの「Berlitz MORNING EYE」に出演した。声だけとはいえ、生放送だったので、実は結構緊張した。それにしても、銑鉄の「銑」って、やっぱり常用されてないのかな…。
『キーボード配列 QWERTYの謎』の書評が、日経コミュニケーションのp.77と、日経コンピュータのp.122に、同時に掲載された。日経コミュニケーションの方が、記事が大きかった。うーん、この本の内容は「コミュニケーション」とは、ちょっとズレるのだけど…。
『キーボード配列 QWERTYの謎』が、ジュンク堂書店の『書標ほんのしるべ』4月号p.16で紹介された。10行たらずの記事だけど、読んでもらえるかな。