休載のお知らせ
先日、主力スタッフの離脱により
戦力が不足している旨の求人記事を掲載致しましたが
2人分の穴を埋められるだけの人材が見つからず、
誠に申し訳ありませんが、今回は休載となりました。
チーフスタッフのご家族が今年に入ってから体調を崩され、
つい先日は、次席に当るスタッフのご家族が突然倒れ、
入院、逝去、重篤…という状態が立て続けに起こりました。
私自身の身に降りかかった不幸ではございませんが、
スタッフ無しで原稿を仕上げることが現実的ではございません。
読者の皆様方には現場の事情でお待たせすることになり、
申し訳の無い限りでございますが、どうかご想像ください…。
感情論で業務上の物事を考えるべきではないとも思いますが
家族に対する想いや考え方というものは人それぞれ違います。
家族が何よりも大切、という人たちも居るのは当然ですし、
残念ながらそうではない、と答えざるを得ない人間も居ります。
「家族が亡くなった時は立ち直りに時間がかかって当然」
と言う人も勿論居ます。家族をとても大切に思っていても
「私は辛かったけれど、社会人としてすぐ職場に復帰した」
という、一個人である前に、涙を呑んで一社会人であろうと
耐えた経験がある方も結構いるかも知れません。
冷めた家族観を持って生きなければならない人であれば
「そんなことで仕事を休むな」と言ってしまうかも知れません。
読者の皆様の思うところも様々ではないかと存じます。
「そういう事情なら仕方無い」と思う方、
「そんなの休む事情にならない」と思う方、
それぞれかな、と想像しております。
人の家庭に根付いているものというのは、本当に様々ですから、
他人の胸中を私には量れませんし、敢えて量ることも致しません。
私は、何か起きたときの事情が家庭や家族の中にある場合は、
必要以上の交渉はせず、相手にお任せしようと決めております。
各スタッフに、事態への対応や気持ちの整理必要とする日数を
必要だと言われただけ空け渡す可きだと考えておりますので、
空け渡す努力をしようと思っております。
ただ、現実的な問題として連載は続きます。
年内には新連載の開始も控えております。
理想だけではどうにもならない部分がございますので
現在休業しているスタッフには現状報告を御願いし、
折り合いを付け乍らの現場復帰を要求しているところです。
(とは言え、何が何でも○日には来い!という無理強いを
するつもりは、やはり無いのですが…。)
同時に、(元々3月は新人スタッフの育成と発掘に半月程
使うつもりだったので)現在新人の採用を進めておりますが
現場経験の少ない新人スタッフが主力スタッフの穴を埋めるに
至るまでには、相応の時間を要します。それまでの間は
残ったメンバーと私とで、焦りをじっと堪えて待ちながら、
戦力になる段階まで育てていくつもりでおります。
「即戦力を採用すれば?」…と思われるかも知れませんが
それほどの技術を持っている人材は大抵専属の現場があって、
今さら新しい現場を探しているケースは稀で、簡単には
参りません。(そしてまた、即戦力と現場経験者というのは
別物ですし、ある現場ではチーフクラスのスタッフであっても
違う現場に入れば全くの戦力外ということもよくあります。)
どの道にせよ、現場を支えてくれた実力のあるスタッフに
代われる人などそうそう居ない…ということは感じております。
簡単に人の代わりは見つからないのです。
開き直った発言に取られてしまうかも知れませんが、
探して見つからないとき、選択肢は限られて参ります…。
今まで様々な舞台裏でのトラブルがあったこの漫画。
(何もかも終わるまでは何も言いませんが…)幾度となく訪れた
これが終わったらこんなアレで二度と描くもんか!…という
私の殺気と殺気と怨み辛みで荒ぶる気持ちを常に宥め…鎮め…
愚痴を黙って聞き、ネームを褒め、大人の対応を続け…。
中村さん、一時の感情に流されちゃ駄目ですよ!と。(御尤もです。)
苛立ちが誌面に影響したら勿体無いですよ!と。(御尤もです。)
愚痴を聞くのが私達の仕事ですから!と。(それは無償ボランティアです…)
傍で現場並びに駄目な現場責任者を支え続けてきてくれた
現在の主力スタッフたちには大変感謝しております。
スタッフの実生活の変化(例えば結婚・就職)等の現実的な
問題もあるので、これから始まる新連載はともかくですが、
せめて羣青だけは現場の形を変えずに、一緒にやってきた
スタッフたちと最終回を迎えたいと思っております。
かと言って、それだけに重きを置くと連載が進まないので、
勿論できる限り現場を回していくつもりでおりますが…。
今後現場を背負ってくれる新人スタッフの登場を待ちつつ、
即戦力として手伝ってくれる人との良いご縁を探しつつ。
離脱したスタッフの復帰を残ったスタッフと待ち望みつつ、
細々、最終回、それから単行本作業までを、羣青に関しては
乗り切っていけたら…と思っております。
勘違いの無いように付け加えますが、
スタッフのご家族が亡くなったから、病気で大変だから、
というのは休載の理由ではありません。これは飽くまで
スタッフの欠勤理由であり、今回の人手不足の理由です。
私が休載を選択したのは、人手不足の穴を埋めることが
私にできなかったからですので、例えば私に
「お前の家族が死んだんじゃないんだからお前はやれるだろう」
というご意見を投げ掛ける方がいらっしゃった場合でも
「それはそうです」と勿論お答え致します。
私を含む残ったスタッフは、通常通り仕事をしております。
今現在現場に居る人間には誰にも(今回書いたような)
辛い出来事は起こっておりませんので、いつも通り仕事をして
原稿を進めております。いつも通りの(又はごまかしの利く)
クオリティで仕上げられるだけの体力が現場に無い、という
情けない話ですが、そうした理由による休載です。
現場に居る人間は休む理由を持たないので通常通りの勤務です。
ただ作風上、少ない人数で、短い時間で、いつも通りの原稿を
仕上げるのは不可能ですので、こういう選択を致しました。
今回の一連に関して、編集さん側は
「仕上がっていない原稿でも、とりあえず載せて」と、
掲載する方向で念を押してくださいましたが、
ネームのような背景も人物もペンが入り切らずに力尽きた
惨めな物を掲載するのだけは勘弁してくださいと訴え、
結果、各方面にそれはもう多大なご迷惑をお掛けしながら、
我侭を貫く事と相成りました。
例え4月を無理に乗り切ったところで、主力スタッフの
完全復帰の目処が立っていない以上、5月6月にはまた
載るか載らないかの瀬戸際を彷徨うことになってしまいます。
(扉絵にはそれなりの人数のスタッフが名を連ねておりますが、
全員が長期間現場に居るわけではなく、2日の人も居れば
1週間居るスタッフもおります。これは全てのスタッフが
兼業であるが故のことでして、掲載された人数のスタッフが
常駐し、フルタイムで勤務しているわけではありません。)
又、単行本化の前には単行本の加筆修正作業が発生しますが、
それらには勿論修正料金や加筆料金、原稿料は出ません。
収入の無い中でスタッフを雇って、原稿を直すことになります。
今、適当な原稿を上げ続けて、加筆修正の必要箇所を増やすと
単行本作業中の人件費が足りずに、修正も出来ず加筆も出来ず
トーンも貼れないままの単行本を出すしかなくなってしまう為、
諸々鑑み(現場にとっては)最善の安全策を選びました。
現状の御報告です。申し訳ございません。
戦力が不足している旨の求人記事を掲載致しましたが
2人分の穴を埋められるだけの人材が見つからず、
誠に申し訳ありませんが、今回は休載となりました。
チーフスタッフのご家族が今年に入ってから体調を崩され、
つい先日は、次席に当るスタッフのご家族が突然倒れ、
入院、逝去、重篤…という状態が立て続けに起こりました。
私自身の身に降りかかった不幸ではございませんが、
スタッフ無しで原稿を仕上げることが現実的ではございません。
読者の皆様方には現場の事情でお待たせすることになり、
申し訳の無い限りでございますが、どうかご想像ください…。
感情論で業務上の物事を考えるべきではないとも思いますが
家族に対する想いや考え方というものは人それぞれ違います。
家族が何よりも大切、という人たちも居るのは当然ですし、
残念ながらそうではない、と答えざるを得ない人間も居ります。
「家族が亡くなった時は立ち直りに時間がかかって当然」
と言う人も勿論居ます。家族をとても大切に思っていても
「私は辛かったけれど、社会人としてすぐ職場に復帰した」
という、一個人である前に、涙を呑んで一社会人であろうと
耐えた経験がある方も結構いるかも知れません。
冷めた家族観を持って生きなければならない人であれば
「そんなことで仕事を休むな」と言ってしまうかも知れません。
読者の皆様の思うところも様々ではないかと存じます。
「そういう事情なら仕方無い」と思う方、
「そんなの休む事情にならない」と思う方、
それぞれかな、と想像しております。
人の家庭に根付いているものというのは、本当に様々ですから、
他人の胸中を私には量れませんし、敢えて量ることも致しません。
私は、何か起きたときの事情が家庭や家族の中にある場合は、
必要以上の交渉はせず、相手にお任せしようと決めております。
各スタッフに、事態への対応や気持ちの整理必要とする日数を
必要だと言われただけ空け渡す可きだと考えておりますので、
空け渡す努力をしようと思っております。
ただ、現実的な問題として連載は続きます。
年内には新連載の開始も控えております。
理想だけではどうにもならない部分がございますので
現在休業しているスタッフには現状報告を御願いし、
折り合いを付け乍らの現場復帰を要求しているところです。
(とは言え、何が何でも○日には来い!という無理強いを
するつもりは、やはり無いのですが…。)
同時に、(元々3月は新人スタッフの育成と発掘に半月程
使うつもりだったので)現在新人の採用を進めておりますが
現場経験の少ない新人スタッフが主力スタッフの穴を埋めるに
至るまでには、相応の時間を要します。それまでの間は
残ったメンバーと私とで、焦りをじっと堪えて待ちながら、
戦力になる段階まで育てていくつもりでおります。
「即戦力を採用すれば?」…と思われるかも知れませんが
それほどの技術を持っている人材は大抵専属の現場があって、
今さら新しい現場を探しているケースは稀で、簡単には
参りません。(そしてまた、即戦力と現場経験者というのは
別物ですし、ある現場ではチーフクラスのスタッフであっても
違う現場に入れば全くの戦力外ということもよくあります。)
どの道にせよ、現場を支えてくれた実力のあるスタッフに
代われる人などそうそう居ない…ということは感じております。
簡単に人の代わりは見つからないのです。
開き直った発言に取られてしまうかも知れませんが、
探して見つからないとき、選択肢は限られて参ります…。
今まで様々な舞台裏でのトラブルがあったこの漫画。
(何もかも終わるまでは何も言いませんが…)幾度となく訪れた
これが終わったらこんなアレで二度と描くもんか!…という
私の殺気と殺気と怨み辛みで荒ぶる気持ちを常に宥め…鎮め…
愚痴を黙って聞き、ネームを褒め、大人の対応を続け…。
中村さん、一時の感情に流されちゃ駄目ですよ!と。(御尤もです。)
苛立ちが誌面に影響したら勿体無いですよ!と。(御尤もです。)
愚痴を聞くのが私達の仕事ですから!と。(それは無償ボランティアです…)
傍で現場並びに駄目な現場責任者を支え続けてきてくれた
現在の主力スタッフたちには大変感謝しております。
スタッフの実生活の変化(例えば結婚・就職)等の現実的な
問題もあるので、これから始まる新連載はともかくですが、
せめて羣青だけは現場の形を変えずに、一緒にやってきた
スタッフたちと最終回を迎えたいと思っております。
かと言って、それだけに重きを置くと連載が進まないので、
勿論できる限り現場を回していくつもりでおりますが…。
今後現場を背負ってくれる新人スタッフの登場を待ちつつ、
即戦力として手伝ってくれる人との良いご縁を探しつつ。
離脱したスタッフの復帰を残ったスタッフと待ち望みつつ、
細々、最終回、それから単行本作業までを、羣青に関しては
乗り切っていけたら…と思っております。
勘違いの無いように付け加えますが、
スタッフのご家族が亡くなったから、病気で大変だから、
というのは休載の理由ではありません。これは飽くまで
スタッフの欠勤理由であり、今回の人手不足の理由です。
私が休載を選択したのは、人手不足の穴を埋めることが
私にできなかったからですので、例えば私に
「お前の家族が死んだんじゃないんだからお前はやれるだろう」
というご意見を投げ掛ける方がいらっしゃった場合でも
「それはそうです」と勿論お答え致します。
私を含む残ったスタッフは、通常通り仕事をしております。
今現在現場に居る人間には誰にも(今回書いたような)
辛い出来事は起こっておりませんので、いつも通り仕事をして
原稿を進めております。いつも通りの(又はごまかしの利く)
クオリティで仕上げられるだけの体力が現場に無い、という
情けない話ですが、そうした理由による休載です。
現場に居る人間は休む理由を持たないので通常通りの勤務です。
ただ作風上、少ない人数で、短い時間で、いつも通りの原稿を
仕上げるのは不可能ですので、こういう選択を致しました。
今回の一連に関して、編集さん側は
「仕上がっていない原稿でも、とりあえず載せて」と、
掲載する方向で念を押してくださいましたが、
ネームのような背景も人物もペンが入り切らずに力尽きた
惨めな物を掲載するのだけは勘弁してくださいと訴え、
結果、各方面にそれはもう多大なご迷惑をお掛けしながら、
我侭を貫く事と相成りました。
例え4月を無理に乗り切ったところで、主力スタッフの
完全復帰の目処が立っていない以上、5月6月にはまた
載るか載らないかの瀬戸際を彷徨うことになってしまいます。
(扉絵にはそれなりの人数のスタッフが名を連ねておりますが、
全員が長期間現場に居るわけではなく、2日の人も居れば
1週間居るスタッフもおります。これは全てのスタッフが
兼業であるが故のことでして、掲載された人数のスタッフが
常駐し、フルタイムで勤務しているわけではありません。)
又、単行本化の前には単行本の加筆修正作業が発生しますが、
それらには勿論修正料金や加筆料金、原稿料は出ません。
収入の無い中でスタッフを雇って、原稿を直すことになります。
今、適当な原稿を上げ続けて、加筆修正の必要箇所を増やすと
単行本作業中の人件費が足りずに、修正も出来ず加筆も出来ず
トーンも貼れないままの単行本を出すしかなくなってしまう為、
諸々鑑み(現場にとっては)最善の安全策を選びました。
現状の御報告です。申し訳ございません。