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ロシアのハトヤマ脚光 代表の息子紀一郎さんに取材殺到(2/2ページ)

2009年9月12日9時57分

写真:鳩山紀一郎さん=5日午後、東京都大田区、細川卓撮影鳩山紀一郎さん=5日午後、東京都大田区、細川卓撮影

写真:屋外で食事を楽しむ鳩山由紀夫・民主党代表(左)と妻幸さん(中)、長男紀一郎さん=01年ごろ、鳩山由紀夫事務所提供屋外で食事を楽しむ鳩山由紀夫・民主党代表(左)と妻幸さん(中)、長男紀一郎さん=01年ごろ、鳩山由紀夫事務所提供

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 ロシア行きのきっかけは2年前だった。日ソ共同宣言と日ソ国交回復50周年を記念し、ロシア側から鳩山家の邸宅だった鳩山会館(東京都文京区)に一郎氏の銅像が贈られた。除幕式には当時のロシア首相らが出席。紀一郎さんも列席し、初めて「鳩山家とロシアとの運命的なかかわりを意識した」と言う。

 当時、東大大学院で博士号を取得し、進路について悩んでいた。専攻は社会基盤学で、研究テーマは交通問題。「ロシアの交通ってのも面白いんじゃないか」とひらめいたという。

 モスクワでは、インターネット電話で父と連絡を取り合う。「故人献金」問題が発覚した際は特に心配したが、「画面に映し出された父親の表情が思ったほど暗くなかったのでほっとしました」。

 父は物静かで、食後は皿洗いを手伝い、桂三枝の落語のCDを楽しんだり、本を読むなどして勉強したり。独特の言動や振る舞いから、「宇宙人」と言われることもあるが、「僕から見るとダジャレも自虐ネタも言う普通のオヤジなんですけどね」。ある時、「おいしいから」と言って買ってきた土産の菓子が、紀一郎さんも母親も全く口に合わなかった。それ以来、「僕が買ってきたものはどうせ食べないんだろう」とすねているという。

 父と同じ研究者から政治家への転身について、「今のところその気はない」としながら、「オヤジのように自分がやりたいと思ったことをやれる自信がついて、広く国民のために働きたいっていう思いが芽生えれば、そのときは考えます」と含みも持たせる。

 モスクワの住まいは、大学寮の一室。建物は古く、エレベーターもよく故障するが、「首相の息子」になっても同じ場所に暮らすつもりだ。(関根和弘)

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