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自民内に渦巻く「私怨」 再生の道険し (2/2ページ)
このニュースのトピックス:政権交代
だが、「世代交代」を訴える若手・中堅から「おれに任せろ」という声はついに上がらないまま。小野寺五典(いつのり)衆院議員は「中堅・若手が主体となり一致結束して名前を書くことをお願いしたい」と言ったが、具体名は出さないまま。「じゃあ、お前がやるって言ってみろ」とヤジを浴びた。
総裁選出馬が取りざたされている石破茂農水相も「ここで異論があろうと、決まったことには全員が従うのが党員の務めだ」と発言しただけ。石原伸晃幹事長代理、谷垣禎一元財務相らは何も発言しなかった。
党再生も声高に叫ばれたが具体性はゼロ。茂木敏充元行革担当相は「戦う議論を国会でするにはどういう人材を配するのか。政調と国対が一体になって議論すべきだ」と発言すると、大島理森国対委員長が烈火のごとく怒り出し、「国対の話が出たが、あなたが考えている以上に考えている!」と罵倒した。
自民党は保守政党なのか。この本質論も深まることはなかった。西田昌司参院議員は「次の参院選で現有議席を減らすようなことがあれば自民党の再生はない。保守勢力が再結集しなければ民主党には勝てない」と訴えたが、賛同の声はほとんどなかった。
総会では約30人が発言したが、議論が深まることはなく、結束に向け意気上がる場面もなかった。
総会終了後、帰路についた古賀誠元幹事長は自嘲(じちょう)気味にこうつぶやいた。
「残念ながら『道険し』だな…」
(大谷次郎)
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