前田五郎の弁護士「訴訟で名誉回復する」

　漫才コンビ、コメディＮＯ・１を解散したタレント前田五郎（６７）の代理人を務める浜崎憲史弁護士が１１日、「話し合いで仕事復帰したかったが、現状では難しい」と話し、吉本興業などを相手取って損害賠償訴訟を起こす方針を明らかにした。

　漫才師中田カウス宅に送られた脅迫状の文字に筆跡が似ているとして、休業中の前田は無関係を主張し続けている。同弁護士は「独自に依頼した筆跡鑑定では『脅迫状とは別人』と結論が出たし、聴取を行った大阪府警でポリグラフ（うそ発見器）を使っても“クロ”とならなかった。『このままだと、脅迫状を書いて芸能界をやめた前田五郎で終わってしまいますよ』と名誉回復のための行動を促した」と説明。近く７０００万〜１億円の損害賠償訴訟の手続きを行う。

　また、前田が所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーから「マネジメント契約の解消」を伝える通知書が８日付で届いた。「異議があるなら、５日以内にお申し出ください」とあるが、同弁護士は「今からでも話し合いたいが、難しいだろう」と裁判手続きを進める。

　前田はこの日夜、大阪・千日前の吉本興業本社に出向き、社内に残していた荷物を持ち帰った。タクシーでやってきた前田はイライラした様子で、同社社員は「何を聞いても『弁護士に聞いてくれ』ばかり。むなしい」と話していた。