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マニラでビザ不正発給97件 発給認定も現地職員に

 外務省は11日、フィリピンのマニラ総領事館で2008年7月から09年7月までに短期滞在査証(ビザ)97件を不正に発給していたとして、フィリピン人職員を懲戒解雇したと発表した。同職員は現在、行方不明という。本来、ビザ発給業務全般は日本人職員が担当すると定められていたが、同総領事館ではビザ発給の認定までフィリピン人職員に任せていたという。

 同省の調査によると、ビザ発給業務を担当した同職員は、正式な発行申請書類がないにもかかわらず、無断でコンピューターを使ってビザを作成していた。不正発給されたビザで日本に入国したのは93人。うち25人が不法滞在(8月末時点)しているという。

 同省は内規により桂誠フィリピン大使を厳重注意、側嶋秀展マニラ総領事を訓戒とする処分を行った。(01:56)

社会 | おくやみ