Mac mini にSuperDriveを装着する

 

Mac miniには、スリムタイプドライブが使用されているので、物理的にはノート用の汎用スリムタイプドライブが装着できる。

ところが、大きな落とし穴があった!

システムプロフィール上では、HDDがマスター、光学ドライブがスレーブとして認識されている。

Vintage Computer で販売中のUJ-845 を含め、多くのスリムタイプ光学ドライブはマスター固定となっている。
つまり、HDDをスレーブに設定しなおせば問題なく動作しそうなものだ。

ところが写真のようにユーザ設定ジャンパーでスレーブ設定しても、起動できない。HDDのみで起動しても、マスターと認識されている。これは一体?

答えは、HDDがライザーカードで強制的にケーブルセレクト(CS)に設定されていたためだ。

そのため、CS固定の光学ドライブを使えば使用可能になる。純正ドライブも、CS固定だ。

Vintage Computer では、CS固定のDVR-K05を販売中です。これなら簡単にアップグレードが可能。同じ品番のドライブでも、CS固定でないものもありますので、ご注意ください。

HDDの28ピンがCS設定ピンだ。これが、ライザーカードの20ピン(右から10番目)を通じてグラウンドに落ちている。
従って、ここに細工をすれば、CS固定の呪縛から逃れることができる。

具体的には20ピンのテープ貼りまたはパターンカットで、HDDのCS固定を解除できる。
あとは、HDDのユーザ設定ピンを用いてスレーブに設定すれば、マスター固定の光学ドライブを使用できる。ユーザー設定ピンの設定方法は、ドライブにより異なる場合があるので、各ドライブの設定をご確認ください。

これで、UJ-845も使用可能になった。

なお、わざわざこのようなことをしなくても、HDDのユーザ設定ピンのみで、スレーブ設定できたという報告もある。
HDDの28ピンがCS設定ピンが通常優先されるのだが、どうやらユーザー設定ピンの方が優先されるドライブもあるようだ。