広島市立大大学院情報科学研究科(安佐南区)は12日、広島電鉄の路面電車でデジタルサイネージ(電子看板)の実証実験を始める。車内の画面にインターネット経由でニュースや広告、運行状況を表示する。路面電車では全国初の試み。11日、西区の広電荒手車庫で事前公開した。
広島駅(南区)から広電宮島口(廿日市市)を結ぶ宮島線のグリーンムーバー4台に、パソコンやネット通信機器を搭載。先頭と最後尾の車両に17インチ液晶画面を設置し、中国新聞の文字ニュースや、原爆ドーム、宮島のライブ映像、天気予報などの情報を流す。
データは、市立大のサーバーからネットを通じて取得。随時更新により速報性が高く、災害時などの緊急情報に対応可能。衛星利用測位システム(GPS)で電車の位置も把握し、最寄りの電停周辺のショップ情報も提供できる。広告媒体としての需要も見込む。
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【写真説明】路面電車の車内でデジタルサイネージシステムを説明する前田教授=右(撮影・井上貴博)
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