宮崎県の東国原英夫知事は、10日開会した9月定例県議会で先の衆院選をめぐる自身の出馬騒動について触れ、「私の一連の行動で、県議会や県民の皆さまに多大なご迷惑、ご心配をおかけし、心よりおわび申し上げる」と陳謝した。
知事は今年6月、自民党選挙対策委員長だった古賀誠氏から立候補を要請され、自身を党総裁候補とすることなどを条件として提示したが、受け入れられず断念した。
ただ、任期途中での国政転身に加え、県政軽視ともとれる発言もあって県議会や県民から批判の声が上がっていた。
こうした状況も踏まえて知事は陳謝に続き、「皆さまの意見を謙虚に受け止め、残り1年半の任期を『県の発展に尽くす』という初心を忘れずに取り組む覚悟だ」と述べた。
=2009/09/11付 西日本新聞朝刊=