<西岡 力 先生 講演要旨>     1.日韓関係が一番良かったのは朴大統領時代であったということについて。   1)当時歴史認識の一致などは問題ではなかった。1974のデモにしても北朝鮮に     対して日本は甘いと言うものであった。(文世光による朴大統領暗殺未遂事件     ;NHKは自作自演でないかと云った。また、1979には金大中拉致事件への対応の     時、和田春樹らの親北発言があった。)   2)当時は「日帝のおかげでこんな非道い目になっている。日本のために     自分たちは今もこうだ。」と云うことを自尊心として許さない、自助努力     の重要性を認識した矜持を持っていた。     *この辺は「コリア・タブーを解く」 亜紀書房p169;「朴政権下にあった誇り高い     ナショナリズム」の項に相当しているようです。*   3)朴正煕は清廉な人格であった。(賄賂を取らず、私利を追わず清貧であった。)    2.元首相村山ですら1995.10.5の談話で「日韓併合条約は法的に有効であった。」といっているのに    つくる会教科書の検定で「国際関係の原則に則り、合法的に行われた。」という言葉    が削除されたのはおかしい。    3.賠償問題、特に慰安婦のそれについて。      1)韓国はサンフランシスコ講和条約で戦勝国として扱われようとしたが連合国側は拒否した。     重慶臨時亡命政府は連合国に認められていなかった。     賠償が取れるのは戦勝国が敗戦国に対してである。   2)但し、サンフランシスコ講和条約にて「日本国と国民が韓国に持つ財産と請求権(債権を     含む)、そして韓国と韓国民が日本に韓国に持つ財産と請求権(債権を含む)は両国間の     特別協定で処理される」とした。日韓双方が相手に請求権を主張出来ることに注意したい。     米国国務省の第4条解釈の提示もあり、最終的には1965年無償3億ドル、有償2億ドルの提供が     決められた。(当時の日本の外貨準備高は18億ドル)=経済協力及び請求権に関する協定(略称)。     これには8項目の対日請求権要項も含まれ、同要項に関しては、「如何なる主張もなしえない     こととなることが確認された。」のである。*日韓誤解の深淵 亜紀書房p171に詳しいです。*   3)この条約に沿い、韓国は日本からの資金を使用して貯金通帳保持者等証拠のある事項について     韓国国家主権の基に申告を受け補償を行った。(あの文玉珠は当時、通帳紛失状態だったのだ)     このように韓国人個人からの請求権は大韓民国が其の主権下において処理するものなのである。     主権国家として日本と条約を結び、5億ドルを受け取った大韓民国の主体国家としての立場を     無視するのが個人補償請求なのである。 4.戦争末期には男子労働力が非常に低下していたので、朝鮮において徴兵制が施行されるまで     (昭和19年)は朝鮮人は高給優遇されて内地で働くことが出来た。官斡旋以外の流入     を防ぐため、逆に官斡旋以外のもぐりの者を送還していたデーターがある。それでも流     入は絶えなかった。官斡旋以外の労働力の取り合いとブローカーが暗躍した時期であっ     たのである。ボク・ケイショクが編んだ在日朝鮮問題資料集成を見るとこの当時のむしろ     売り手市場であった朝鮮人労働力の実体が載っている。    5.3−2)に述べた経済協力及び請求権に関する協定による資金は朴大統領の采配宜しきを得て、多大      の効果をあげた。消費財への資金注入ではなく生産財への投資を重点的に行ったのである。1976.12       韓国経済企画院発行「請求権資金白書」によると、年度別総GNPに対する請求権資金の成長寄与率は      年平均19.3%の高い寄与度を示している。 韓国の高度成長経済に大きな寄与をしたのであった。          6.キティちゃんを反日デモで焼くのは有るから焼ける。文房具がよく標的にされるがそれは沢山有り、実は好      かれているからである。日本で逆に韓国製品で焼く物がありますか?彼らはブランド物が大好きである。      ソニーの電気釜!?があれば大ヒット疑いなしである。彼らはテフロン加工が出来ないので象印電気釜は      大ブランド指向品である。総督府時代を体験した人には其の時代を懐かしむ人もいるし、必ずしも反日で      凝り固まっているわけでもない。近代的な教育を受けられたが故に民族意識が醸成され、「変化」した      ことも事実(人口も2倍になった)であることも認識している。愛憎半ばしていると言ったところか。    7.全斗カン以降おかしくなった。自国軍隊の近代化費用に100億ドルの要求をしたのである。共産主義の防波堤      になってやるのであるから・・という自助精神の棄却である。皮肉にも韓国軍は日本の傭兵という認識とも取りうる。      自国の結んだ条約をも否定するが如き発言もしていた。親日勢力の一掃をも行ったのであった。例の誤報に端を      発する教科書問題もこのとき起こったのである。このときから日本国内の反日勢力=朝日新聞と結んで資金の      引き出しを謀るようになったのである。    8.平成4年文春に「慰安婦問題とは何だったのか」と題する文を書いたところ徴用を受けた韓国人(A氏)から面会の      申し込みを受けた。会ってみると次のような話をしてくれた。      1)徴用中けがをしてその賠償請求裁判を起こしている者(A氏)である。      2)慰安婦の強制連行など無かった。文春に書いてあることはみな正しい。「慰安婦の強制連行があった」等という        のは内閣調査室の陰謀なのではないか。なぜなら、’無かったのにあった’と言うような全くの出鱈目な事を前に        出し、自分(A氏)の様な実際傷を負った事象まで一緒くたにして否定するのが目的なのでは無いか。      3)自分(A氏)は自称被害者慰安婦に「おまえはキーセンだ、ひっこめ」といってやった。      4)吉田(清治)は嘘つきである。      5)文春に(西岡先生の)サインをして下さい。    9.問題は韓国の若い人たちが当時の事を知らないので日本の反日メディアの云っていることを信じてしまったことで      ある。      1)13歳の少女が挺身隊に連れて行かれたと書いた記者に詰問したところ、「もう書かない。この問題には        深い闇がある。」という。闇というのは記者が元慰安婦を調査していくと、必ず口をつぐんでしまう処があり、        韓国人業者が関係していた事に気付いたところを云うのである。「当時は許し難いと思っていたが戦時にはやむを        得ないと思っている。」と発言している。        *この部分はやや話が交絡しています。ちょっと説明します。         この小学生6人は富山県の工場に女子挺身隊として派遣されたのであり、女子挺身勤労令による勤労奉仕であ         った。しかし、記者はこの児童が慰安婦ではなかった事は知っていたが勤労挺身隊であって慰安婦ではない         と言うことを明示せずに記事にしたのである。この記事によって今も多くの韓国人は小学生が慰安婦にされた。         と信じている。その後、女子挺身隊=慰安婦という完全な無知蒙昧な非事実を下敷きにして、すでに周知である         前記女子挺身勤労令をあたかも新発見のように「全文を公開」し、小学生慰安婦が日本の国家がらみの所行の         ように曲解し結びつけたのである。朝日新聞は当時の従軍慰安婦の用語解説に「主として朝鮮人女性を挺身隊の         名で強制連行した。」と無知蒙昧、嘘八百、厚顔無恥の記述をしている。「当時は許し難いと思っていたが・・」         の部分は小学生慰安婦は嘘だという認識の確立後の話ですから、一般慰安婦制度のことを示しているのです。* 西岡先生は自らを「親韓」と称しています。理にかなわない事をいいつのり手練手管を用いて日韓の仲 を引き裂き、共産勢力に漁夫の利を与えるべく暗躍する日本国内の反日勢力に対して本当に憂慮されて 居られました。 人類平和のためにこそ、日韓手を携え共産主義、サヨク左翼を廃絶するべく活動すべ きではないでしょうか。 以上