【9月9日 AFP】北京(Beijing)の夫婦が、息子2人の養育費をまかなうために生まれたばかりの女の赤ちゃんを売ったとして、児童の人身売買の罪で起訴され、裁判にかけられている。中国国営の京華時報(Beijing Times)紙が9日、伝えた。
夫婦は1月に、娘が生まれた北京市内の病院から退院する際、人身売買のブローカーに1万元(約13万5000円)で娘を売ったとして起訴された。また、ブローカー役の違法タクシー運転手も、買い取った赤ちゃんを2万1000元(約28万円)で別のカップルに転売したとして、同様の罪で起訴された。
被告3人の公判は8日、北京の裁判所で開かれたが、判決には至らなかった。
京華時報によると、出廷した妻は、ブローカーに対し「子どもを返せ!だましたな!」と叫んだという。妻は、「子どもを売るつもりは無かった。娘にとって良い家庭を見つけたかっただけだ」と主張している。
ブローカー役の運転手は、夫が金銭的に苦しいことをタクシーの車内でこぼしていたのを聞き、すぐに転売の約束を取り付けてたとみられている。
京華時報によると、夫は、「娘を売ることができれば、息子2人の養育費のためのお金を節約できると思った」と述べたという。
中国の警察は、5-8月の4か月間で、人身売買に関与した容疑で800人以上を逮捕し、3400人近い女性や子どもを解放した。(c)AFP
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