尾道市は市民病院の看護師の初任者給与に「初任給調整手当」を上積みする条例改正案を開会中の市議会に提案している。市の行政職に合わせている現行の給与水準を国家公務員の看護師レベルまで引き上げ、全国的に不足する看護師を確保する狙い。来年4月の施行を予定する。
同病院の看護師は市の行政職給与表に準じている。国の医療職給与表をとる国家公務員や民間の看護師と比べて初任給が約3万円少なく、同程度になるよう手当を設定した。
対象者は看護師と助産師、保健師。3年制の短大新卒者の場合、現行の初任給15万8700円に調整手当3万2千円を加える。市の給与表の1〜2級に相当する在職6、7年目まで手当を支給。2級は半額になる。
【写真説明】看護師の確保に悩んでいる尾道市民病院
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