盛岡市の岩手医大付属病院(小林誠一郎院長、1150床)は新型インフルエンザ感染予防のため、12日から入院患者への見舞いを原則禁止する。入院者と感染者が接する機会を減らすことが予防に必要と判断した。
外来患者らの出入り口を正面玄関だけにし、看護師らが入館目的を尋ね、見舞いは原則断る。入院患者の着替えの交換などやむを得ない場合は、主治医の判断で入館を認める。
同病院は県の中核病院。受診以外の目的で月に約8000~1万人が入院病棟を訪れる。04年から季節性インフルエンザが流行する時期は面会を禁止。先月下旬に入院患者1人が新型とみられるA型インフルエンザにかかっており、見舞い客がウイルスを持ち込んだとみていた。
岩手県保健衛生課の佐々木信総括課長は「予防は各病院に任せている。付属病院は感染リスクの高い患者も多い」と理解を示した。【山口圭一】
毎日新聞 2009年9月11日 19時22分