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奈良・山本病院の傷害致死:理事長が専門外手術 診療科目増狙いか

 奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」で、男性患者(当時51歳)が肝臓手術を受けて失血死したとされる事件で、理事長の山本文夫被告(51)=詐欺罪で起訴=が、専門外で経験がないのに肝臓手術を手掛け、同僚医師にも専門外の手術を勧めていたことが病院関係者への取材で分かった。奈良県警は、山本被告が経営難の同病院の診療科目を増やそうと専門外の手術を行い、肝臓手術を試みて失敗した可能性があるとみている。

 関係者によると、山本被告は96年に大阪市中央区で眼科のクリニックを開業。97年からは東大阪市の病院で、専門ではない心臓カテーテル検査や手術を担当。99年に山本病院を開院し、心臓血管外科、脳神経外科、循環器科などを担当した。

 以前、同病院に勤めていた医師は「(山本被告は)『自分の専門外の手術もどんどんやれ』と言った。遊びの延長という感覚だった」と証言。別の病院関係者も県の調査に、「山本医師は脳外科や腹部外科の手術もしていた。経験がないと治療ができない仕組みが必要だ」と語った。

毎日新聞 2009年9月11日 東京朝刊

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