アーチャーンの生き物日記
テントウムシとコマユバチ
「日々自然観察(25115)」
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[ 昆虫(テントウムシ) ]
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これまで此のWeblogで紹介してきたのは、総て垣根の内側にある「内庭」の生き物たちであった。しかし、我が家には、小さいが道路に面した謂わば外庭もある。
外庭にはコナラの生長の良くないのがあって、これに毎年アリマキが集る。先日、そのアリマキ目当てにやってくるテントウムシ類を見に行ったら、妙なものを見付けた。
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コナラの葉裏に居たテントウムシ.背側から見ると何でもないが、
腹の下に繭がある(2007/07/08)
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コマユバチの繭の上にテントウムシ(ナミテントウ)がのし掛かっている。始めはテントウムシがコマユバチの繭を食べているのかと思ったが、どうも違う。
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上の写真を横から見たもの.テントウムシは脚を伸ばして
踏ん張っているが繭は離れない(2007/07/08)
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マクロレンズで覗いてみると、テントウムシの口は繭の上からずれたところにあり、繭に接触しているのは腹部である。これでは食べることは出来ない。テントウムシは生きてはいるが、不思議なことに、腹部が繭にくっ付いていて離れないらしい。暫く観察していると、テントウムシは明らかに繭の上から降りたがっているにも拘わらず、降りられない状態にあることが分かった。
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繭から放したテントウムシと繭.テントウムシは元気がない(2007/07/08)
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そこで、手で一寸助けてやって、何とか繭から放したが、テントウムシは丸で元気がない。
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もう一組.お尻からはみ出しているのは糞ではなく腸管らしい(2007/07/08)
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コナラの木を探してみたら、全く同じものをもう1組見付けた。どうやら、繭とテントウムシの間には何か必然的な関係があるらしい。と言うことは、これはヒョッとして、テントウムシに寄生するコマユバチの繭ではないのか?
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上の写真を横から見たもの.同じくテントウムシは繭にくっ付いていて
離れられない(2007/07/08)
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早速Internetで調べてみると、テントウムシヤドリコマユバチとかテントウハラボソコマユバチ等と言うのがいて、写真と同じ風に生きているテントウムシの下側に繭を作ると言う。正確な種類は分からないが、その仲間であることは間違いないだろう。
2つの繭をシャーレの中に入れて、コマユバチの羽化を待つことにした。
<続く>
こんにちは!
この記事の内容を最後まで一気に読んでしまいました。
自然界に詳しくない私は、てんとう虫が繭の中の液でも吸っているのかななんて思ったのですが・・・・・違うんですね。
興味深いです。
(2007年07月23日 11時16分07秒)
Re:テントウムシとコマユバチ(07/23)
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ムーミンAさん
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いつも楽しませていただいてます。
本日のブログ目が離せません。。田舎育ちの私ですがこれははじめて見せていただきました。続きを楽しみにしています。(2007年07月23日 19時17分00秒)
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