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H2B初号機、予定軌道に…HTV積載

9月11日2時11分配信 読売新聞

H2B初号機、予定軌道に…HTV積載
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打ち上げられるH2B初号機(11日午前2時1分、種子島宇宙センターで)=大原一郎撮影
 宇宙航空研究開発機構は11日午前2時1分、国際宇宙ステーション(ISS)へ食料などの物資を運ぶ無人輸送機「HTV」を搭載した新型ロケット「H2B」の1号機を、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。

 HTVは約15分後、予定の軌道に投入された。

 順調にいけば18日にISSに到着する。HTVは、米スペースシャトルの退役後、ISSへ大型実験装置を運搬できる唯一の手段になる。初打ち上げの成否は、世界中から注目されていた。

 H2Bロケットは、全長56メートル、重さ530トンで、国産ロケットでは史上最大。宇宙機構と三菱重工が共同で開発した。現在の主力ロケット「H2A」の第1段エンジンを2基装備し、打ち上げ能力を増強した。初打ち上げでは、この第1段エンジンのほか、技術的に不安のあった先端部の保護カバーも正常に作動、デビューを成功で飾った。

 HTVは今後、ISSとの衝突回避や姿勢調整などの検証試験を行いながら、1週間かけて徐々にISSに近づき、18日に結合する予定。食料や船外実験装置などの搭載品を移した後、最後はISS内の不用品を積んで分離。大気圏に再突入して大部分が燃え尽きる。

 宇宙機構は、2015年まで、HTVを毎年1機ずつH2Bで打ち上げる計画。HTVはISSとの結合中、宇宙飛行士が出入りするため、有人宇宙船並みの安全性を備えており、日本の有人宇宙船開発への第一歩として期待される。

最終更新:9月11日11時3分

読売新聞

 

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