小串、下関両署の合同捜査本部は9日までに、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑(偽装結婚)で、下関市豊浦町厚母郷、会社員、川口恒次(35)▽北九州市門司区西新町、無職、吉村智浩(27)▽同市八幡東区大蔵、無職、荒木哲浩(30)▽大阪市中央区南船場、中国人で職業不詳、朴梨花(27)の4容疑者を逮捕したと発表した。
逮捕容疑は、川口容疑者は結婚する意思がないのに、朴容疑者の知人である中国人女性(27)の日本での長期在留資格を得るため、07年1月に中国人女性との婚姻届けを下関市役所に提出し、また吉村、荒木、朴の3容疑者は偽装結婚の仲立ちをしたとされる。
小串署によると、留学生として入国していた中国人女性は07年に在留資格を失い、朴容疑者に相談。朴容疑者の元夫の吉村容疑者が弟の荒木容疑者を仲介し、川口容疑者に偽装結婚を持ちかけたという。
入国管理事務所(下関市)の在留資格手続きに川口容疑者が現れず、中国人女性が在留資格を得られなかったため、吉村容疑者が川口容疑者を恐喝。川口容疑者が県警に相談して発覚したらしい。現在中国人女性の行方を捜査している。
〔下関版〕
毎日新聞 2009年9月11日 地方版