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ベトナム人偽装結婚 ブローカーら5人逮捕 宮城・福島

 ベトナム人が配偶者残留資格を取得するため日本人と偽装結婚していた事件で、宮城、福島両県警は10日までに、公正証書原本不実記載などの疑いで、ベトナム側ブローカーの会社員小日山康男(53)=福島県南相馬市原町区北長野=、無職欅田(くぬぎだ)ユミコ(48)=同=の両容疑者、日本側ブローカーの会社役員佐々木幹夫容疑者(53)=相馬市北飯渕3丁目=ら5人を逮捕した。

 宮城県警によると、ブローカーの3人は「正規の結婚だ」などと容疑を否認しているという。

 小日山、欅田、佐々木3容疑者の逮捕容疑は、日本側ブローカーの無職高玉良雄被告(63)=相馬市小野、公判中=らと共謀し、2005年9月〜08年1月、結婚の実態がないのに相馬や白石の市役所などに計4組の婚姻届を出し、戸籍簿の原本にうその記載をさせた疑い。

 ほかに逮捕されたのは、ブローカーに日本人を紹介したとされる指定暴力団稲川会系組員、無職片平賢二(34)=本籍宮城県=、相馬市の日本人男性(34)と偽装結婚したとされる無職パム・ティ・タン・トゥイ(33)=千葉県市川市北国分3丁目=の2容疑者。

 宮城県警組織犯罪対策課によると、ベトナム生まれの小日山、欅田両容疑者が、仕事で知り合った佐々木容疑者、高玉被告と偽装結婚を計画。知人のベトナム人から250万〜300万円を受け取り、佐々木容疑者、高玉被告が紹介する金目的の日本人と引き合わせていたという。

 県警は、4人が02〜08年で約10組の偽装結婚を成立させ、計約3000万円の報酬を得たとみて、詳しい金の流れを調べている。

 一連の偽装結婚事件で、逮捕されたのは14人。起訴された各被告の公判が仙台地裁で進んでおり、10日には公正証書原本不実記載などの罪で、漁業高橋孝雄被告(58)=南相馬市=に懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)の判決が言い渡された。


2009年09月11日金曜日

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