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2009年09月11日(金)

犯人像は手口は…謎多い睡眠薬混入窃盗事件
富士河口湖 処方薬使用か、被害者記憶なし

施錠の徹底などを呼び掛けた防犯対策会議=富士河口湖町役場(7日)
 
 富士河口湖町などの民宿に宿泊した女子中学生や女子大生が睡眠薬で眠らされ、現金を盗まれるなどの被害が相次いだ事件が発覚したが、犯人像の絞り込みは進んでいない。「複数の生徒や学生が寝る中で、どのように睡眠薬を投与したのか」「被害者は1人にもかかわらず、ほかの人はなぜ気付かないのか」。事件の核心は謎が多い。富士吉田署は、被害者から検出された睡眠薬の成分が市販されていないことを突き止め、入手ルートの解明を捜査の突破口にしたい考え。

 ■現 場
 富士吉田署や富士河口湖町によると、事件は今年4月下旬に1件目が発生、8月27日までに計5件が確認された。それぞれの事件で睡眠薬を投与されたのは1人しかおらず、被害者は計5人となっている。
 数十人から100人程度を受け入れる民宿が被害に遭っていて、場所は河口湖の南西エリアに集中している。4件は2階、1件は1階にある大部屋で、いずれも女性客だけが宿泊していた。

 ■手口・動機
 事件は被害者が朝になっても目覚めないことなどから発覚。睡眠薬の効き目が強く、被害者は病院で診察を受け、数人は一時昏睡こんすい状態になった。
 口の付着物から睡眠薬の成分が検出されたケースがあるなど、睡眠薬を飲まされた可能性が高いが、その方法は分かっていない。
 5件とも荷物が物色され、現金数万円が盗まれたり、被害者が下着を脱がされたりしていた。現場から体液が検出され、物取りとわいせつ目的の犯行との見方が強まっている。

 ■犯人像
 被害に遭った民宿では事件発覚前夜、長髪の20歳代の男が目撃されている。犯行に使われた数種類の睡眠薬は市販されていないため、薬品に精通していて、インターネットなどを通じて入手したことも考えられる。
 4軒の民宿は宿泊者が出入りできるよう、夜間は玄関の施錠をしておらず、残る1軒も勝手口の鍵は開いていた。夜間、買い物などで外出することが多いための対応で、こうした事情を知っていた可能性が高い。
 同署は、民宿経営者らに夜間の施錠を徹底するよう求めるとともに、周辺の見回りを強化するように要請している。



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